注目映画紹介:「ハナミズキ」 ガッキーが高校生から摩天楼で働く大人の女性まで10年間を演じる

映画の一場面(C)2010 映画「ハナミズキ」製作委員会
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映画の一場面(C)2010 映画「ハナミズキ」製作委員会

 04年に発表された一青窈さんの楽曲をモチーフに、男女の変わらぬ思いをつづったラブストーリー映画「ハナミズキ」(土井裕泰監督)が21日に公開された。主演は人気女優の新垣結衣さんで、高校生から雑誌記者として働く大人の女性の10年間を演じる。劇中で新垣さんは、猛特訓の末、ネイティブスピーカーと間違えられるほどに上達した英語のせりふを披露し、話題を集めている。

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 北海道で暮らす平沢紗枝(新垣さん)は、偶然出会った木内康平(生田斗真さん)と恋に落ちる。しかし、紗枝が東京の大学に進学したことですれ違いが生じ、やがて2人は別れを選ぶ……。失恋や挫折などで傷つきながらも、周囲の人々に見守られ成長していく紗枝の姿が、美しい風景の中でつづられていく。NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」や公開を9月に控えた映画「BECK」に出演している向井理さんが、紗枝の前に現れる大学の先輩・北見を演じている。

 撮影は北海道釧路市で始まり、東京、そしてキャリアウーマンとなった紗枝の活動拠点となるニューヨーク、さらにカナダで行われた。風景の移り変わりは、そのときどきの登場人物の心情と10年という時の流れを表現することに効果を発揮し、恋愛ストーリーを盛り上げるのに一役買っている。

 「いま、会いにゆきます」や「涙そうそう」の土井監督がメガホンをとり、薬師丸ひろ子さん、蓮佛美沙子さん、ARATAさん、木村祐一さん、松重豊さんらが共演している。

 “泣き”を前面に出す作品が多い中、今作には、そうしたあざとさは見当たらない。これは新垣さん自身の意見が取り入れられた結果らしく、演じることだけに甘んじない新垣さんの心意気も感じられる。21日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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