MD松尾のヒット解析:「アナザーセンチュリーズ……」が好調 「アイルー村」に期待

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが16~22日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 ◇前回(16~22日)の結果

 「機動戦士Zガンダム」など人気アニメのロボットたちが登場する「アナザーセンチュリーズエピソード(ACE) R」(PS3、バンダイナムコゲームス)が圧倒的な売れ行きでトップとなりました。予約も好調だったせいか、当初予測していた今月いっぱいの売り上げを発売日だけでたたき出し、週末には減速したものの好成績を記録しました。2、3位は「Wiiパーティ」(Wii、任天堂)、「戦国BASARA3」(PS3、カプコン)と発売済みの作品が並びましたが、いずれも好調。特に「戦国BASARA3」はなかなか落ちませんね。話題のハード擬人化RPG「超次元ゲイム ネプテューヌ」(PS3、コンパイルハート)は予想外の売れ行き。ほとんどの店舗で売り切れてしまいました。

 ◇今週の動き

 人気ゲーム「モンスターハンター」のスピンオフ作品「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」(PSP、カプコン)が断トツでしょう。TSUTAYA限定のアイルーTシャツ付きセットも好調で、「2nd G」「3rd」とのデータ連動もあるため、モンハンのファンを中心に予約も集まっています。「エースコンバットX2 ジョイントアサルト」(PSP、バンダイナムコゲームス)もよさそう。協力プレーができるのがポイントで、前作が発売された06年ごろと比べて、PSPを取り巻く環境が好転しており、こちらも期待したいところ。女性向けアドベンチャーの「薄桜鬼 随想録 ポータブル」(PSP、アイディアファクトリー)も固定ファンを中心に予約が好調で注目しています。

 ◇ランキングは次の通り(16~22日・TSUTAYA調べ)

1位 アナザーセンチュリーズエピソード:R(PS3)

2位 Wiiパーティ(Wii)

3位 戦国BASARA3(PS3)

4位 初音ミク プロジェクト ディーヴァ セカンド(PSP)

5位 テイルズオブファンタジア なりきりダンジョンX(PSP)

6位 実況パワフルプロ野球2010(PSP)

7位 超次元ゲイム ネプテューヌ(PS3)

8位 実況パワフルプロ野球2010(PS3)

9位 太鼓の達人DS ドロロン!ヨーカイ大決戦!!(DS)

10位 絵心教室DS(DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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