女優の宮沢りえさんが29日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)で行われた呉服店「鈴乃屋」の「清鈴苑(せいれいえん)きものショー」にゲストとして登場した。12年連続で同ショーに出演している宮沢さんは「きものショーは花火大会のような、夏の行事みたい。これがないと、夏が終わった気がしません」と話し、「帯でも小物でも印象が変わりますし、着物は最高のオートクチュール」と着物を着られる喜びを語った。
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ショーは、着物デザイナーの小泉清子さんの新作発表の場として59年から毎年のように開かれており、今年で50回目。宮沢さんは、淡い黄色地に桜が描かれた訪問着「吉野」と、加賀友禅の優美な色調の訪問着「羽衣」、深い藍(あい)色の地に、蘭(らん)の花が咲き乱れる振り袖「蘭尽くし」の3着を披露した。3着はすべて宮沢さんのために小泉さんがデザイン。特に振り袖「蘭尽くし」については、「職人があなたのために命がけで染めたのよ」と小泉さんから聞かされ、宮沢さんは「命がけで着なきゃ」と笑顔で答えていた。訪問着については、「1枚目は、誕生日が桜の季節で、一番好きな花は桜なので、うれしかったです。2枚目の訪問着も、色合いが微妙でドラマチック」と着物の印象を語った。
09年に誕生した娘に着物を着せたいか、という質問に、宮沢さんは「もちろん」と答え、「(小泉)先生には、お宮参りの時に着物を作っていただきました」と明かした。小泉さんに「お子さんは可愛いでしょ?」と振られると、幸せそうに「はい」と答えたが、「仕事の時には母の顔は見せないようにしています」と、プライベートについては多くを語らなかった。
ショーは27~29日に開催され、27日は女優の相武紗季さん、28日は俳優の沢村一樹さんがゲスト出演した。(毎日新聞デジタル)