アキバ中古ゲーム市況:「アイルー村」、アキバでも大欠品 中古は「アナザー…」

 東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、8月25~31日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。

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 夏休み最終週で、給料日後ということもあってそれなりに盛り上がりました。中でも、人気ゲーム「モンスターハンター」のスピンオフ作品「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」(PSP、カプコン)は大ヒット。全国的には発売日の26日から売り切れていたようですが、27日ぐらいまでアキバでは在庫があったため、安心していました。ところが、土日になるとどこにもないという状況に陥ってしまいました。やはり、「2nd G」から2年以上が経過しており、「PSPで新しい“モンハン”を遊びたい」というユーザーの飢餓感が予想以上だったということでしょう。

 中古市場は、前週2位だった人気ロボットアクションの「アナザーセンチュリーズエピソード:R」(PS3、バンダイナムコゲームス)が早くもトップに立ちました。中古では人気のシリーズだけに今回も期待できそうです。2位は「戦国BASARA3」(PS3、カプコン)。前週は買い取り優勢だったのですが、今週は販売が上回りました。キャラクターの強いタイトルとしては息の長いヒットを続けています。

 今週は、新学期がスタートしたこともあってお客さんも少なく、新作ラインアップも寂しいものとなっています。9月2日は新作発売日にもかかわらず、アキバは静かでした。注目は人気アクションの新作「メトロイド アザーエム」(Wii、任天堂)と「ブリーチ ヒート・ザ・ソウル7」(PSP、SCE)。ただ、「メトロイド」は、これまで展開してきた3Dアクション「プライム」シリーズが国内で不評だったことが不安材料。今回も3D要素が入っており、評価や売り上げにどう作用するか。「ブリーチ」もさすがに乱発気味という印象を受けますね。

◇中古ランキングは次の通り(8月25~31日・トレーダー調べ)

1位 アナザーセンチュリーズエピソード:R(PS3)

2位 戦国BASARA3(PS3)

3位 初音ミク プロジェクトディーヴァ セカンド(PSP)

4位 ラブプラス+(DS)

5位 メタルギアソリッド ピースウォーカー(PSP)

6位 トトリのアトリエ 通常版(PS3)

7位 テイルズオブファンタジア なりきりダンジョンX(PSP)

8位 ファイアーエムブレム新・紋章の謎(DS)

9位 超次元ゲイム ネプテューヌ 限定版(PS3)

10位 フェイト/エクストラ 限定版(PSP)

 ◇プロフィル

 小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

 中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。

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