注目ドラマ紹介:「桂ちづる 診察日録」市川由衣がドラマ初主演、初時代劇で新米蘭方医役に

「桂ちづる 診察日録」の一場面=NHK提供
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「桂ちづる 診察日録」の一場面=NHK提供

 女優の市川由衣さん(24)がドラマ初主演するNHK時代劇ドラマ「桂ちづる 診察日録」が4日からスタートする。市川さんは今作で初めて時代劇に挑戦、初の医師役でNHKドラマ出演も初という初めてづくしの作品。

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 「桂ちづる 診察日録」は藤原緋沙子さんの「藍染袴お匙帖」シリーズが原作。1825年の江戸が舞台で、麻酔外科手術を習得し、シーボルトにも学んだ開業半年の新米蘭方医・桂千鶴(市川さん)が、牢(ろう)屋敷の女囚を担当する「牢医」となり、罪を犯した女たちの治療をし、その人生にもかかわっていく……という物語。音楽担当は加羽沢美濃さん、主題歌には馬場俊英さんの「私を必要としてくれる人がいます」が起用される。

 市川さん演じる千鶴は思い立ったら止まらない、そそっかしい性格。医者の父の背中を見て育ち、外科、内科、眼科などなんでも診察を行う。千鶴には、高嶋政伸さん演じる異母兄弟の陽太郎がおり、陽太郎と千鶴は共に医者の修業をしていたが、陽太郎は血を見ると卒倒する癖が治らず脱落。芝居好きが高じて今は、戯作者修業に励み、千鶴の家を訪れては笑いをもたらすキャラクター。

 第1回「牢医になる」、第2回「花ろうそく」では、急逝した父の友人・酔楽先生(三宅裕司さん)の勧めで牢医になった千鶴(市川さん)が罪をかぶって収監されたお栄(エリカさん)を診察。お栄は牢内で出産後、病死。千鶴は赤ん坊を引き取るとともに、真犯人を捜すというエピソード。第3回以降では、千鶴の父親の仇(かたき)が登場して物語が展開する。

 現代の医学であれば簡単に治るはずの病気が治らなかった時代に、千鶴は医者として死や病と立ち向かい、命の大切さや医者のあり方を考え、成長していく。男と肩を並べて医者になるために護身用に柔術を習っているという設定の千鶴に合わせ、市川さんは半年間、殺陣師の道場に通い、特訓したといい、劇中で見せる見事な殺陣にも注目だ。総合テレビで毎週土曜午後7時半~同59分、BShiで毎週土曜午後6時~同29分。全14回。(毎日新聞デジタル)

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