浅野温子:「フリーター、家を買う。」で嵐・二宮和也の母役でフジ連ドラ14年ぶり出演

「フリーター、家を買う。」に出演する浅野温子さん=フジテレビ提供
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「フリーター、家を買う。」に出演する浅野温子さん=フジテレビ提供

 女優の浅野温子さん(49)が、アイドルグループ「嵐」の二宮和也さん主演で10月に放送をスタートするフジテレビの連続ドラマ「フリーター、家を買う。」に出演することが8日、分かった。二宮さん演じる誠治の母で、重度のうつ病を患っているという難役。浅野さんが同局の連続ドラマに出演するのは96年の「コーチ」以来、約14年ぶり。浅野さんは「温かくて悲しくて元気になるドラマ、ぜひご家族で見ていただけたらと思います」とコメントしている。

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 ドラマは、有川浩さんの同名小説が原作。わずか3カ月で会社を辞め、だらしない生活を送っていた武誠治(二宮さん)は、ある日、母・寿美子(浅野さん)が重度のうつ病にかかっていることを知る。企業戦士だった父は、事実を受け止めきれず家から逃避、姉も結婚して家を出ていた。誠治は、就職活動を再開するものの、失敗続き。仕方なくアルバイトを始めた土木工事現場で、目標に向かって明るくたくましく働く千葉真奈美(香里奈さん)らに出会ったことで、働くことの意味に気付いた誠治は、家族のために家を買うことを目標に、再出発のスタートを切る……という社会派ホームドラマ。脚本は「不毛地帯」「僕の生きる道」の橋部敦子さん、「わが家の歴史」「古畑任三郎」の河野圭太さんが演出を手がける。誠治の父・誠一を竹中直人さん、誠治の姉で一番の母の理解者である亜矢子を井川遥さんが演じる。

 浅野さんは、86年から始まった「あぶない刑事」シリーズ(日本テレビ)や、87年の「パパはニュースキャスター」(TBS)などで人気を博し、88年にフジテレビで放送されたドラマ「抱きしめたい!」で共演の浅野ゆう子さんと共に「ダブル浅野」と呼ばれて一世を風靡(ふうび)した。また91年に武田鉄矢さんと主演した「101回目のプロポーズ」(フジテレビ)は最終回の視聴率が36.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。92~96年は「サザエさん」(フジテレビ)、95年に「沙粧妙子・最後の事件」(フジテレビ)に出演するなどコメディーからシリアスまで幅広い役を演じ、母親役の経験も多い。

 浅野さん演じる寿美子は、近所からのいじめや、無関心な家族の態度に耐えた結果、うつ病にかかってしまうという役どころ。浅野さんと二宮さんの共演は今回が初めてで、浅野さんは「いつも笑顔で、まわりを受け入れる許容の深い方で、安心して演じることができています」とコメントしている。

 橋本芙美プロデューサーは浅野さんを「周りが元気になるようなすてきな笑顔の持ち主」と評し、「うつ病にかかり不安定な精神状態でありながらも家族を思う母の愛と、その繊細な描写を体現してくださると確信。そんなお母さんと、お母さんのために必死にもがき頑張る主人公・誠治の姿が、見る者の心を打つと思いました。そして、もう一度お母さんが元気になった笑顔を見たいと、すべての人に思わせてくれると思いました」と起用の理由を話している。

 10月から毎週火曜夜9時放送予定。(毎日新聞デジタル)

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