MD松尾のヒット解析：「ポケモン」最新作が圧倒的売れ行き　全国的に完売

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが13～19日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　◇先週（13～19日）の結果

　人気シリーズの最新作「ポケットモンスターブラック・ホワイト」（DS、ポケモン）が圧倒的な強さで1、2位を獲得しました。都心部だけででなく地方の店舗でも開店前から行列ができるすさまじい人気ぶりで、あっという間に完売。ただ、今週も頻繁に出荷される予定なので、こまめにお店をのぞいてみれば購入できるはずです。3位はロボットシューティングの「フロントミッション　エボルヴ」（PS3、スクウェア・エニックス）。好調な売り上げを記録し、しっかりと存在感を示しました。

　◇今週の動き

　コンスタントに出荷されることもあって、「ポケットモンスターブラック・ホワイト」が1、2位を維持するのは確実でしょう。新作では、人気シリーズ「龍が如く」初のPSP作品となる「クロヒョウ 龍が如く 新章」（セガ）が3位に食い込みそう。これまでと違った切り口の作品ですが、予約も多く、期待できそう。また、テレビCMも頻繁に流れているほか、マンガ版も連載スタート、10月からはテレビドラマも放送開始と幅広い展開で、メーンとなるライトユーザーの認知度も高く、ヒットしそうです。

　◇ランキングは次の通り（13～19日・TSUTAYA調べ）

1位　ポケットモンスターブラック（DS）

2位　ポケットモンスターホワイト（DS）

3位　フロントミッション　エボルヴ（PS3）

4位　遊戯王ファイブディーズ タッグフォース5（PSP）

5位　モンハン日記　ぽかぽかアイルー村（PSP）

6位　ワンピース　グランドバトル（DS）

7位　Wiiパーティ（Wii）

8位　ヘイロー　リーチ（Xbox360）

9位　エースコンバットX2　ジョイントアサルト（PSP）

10位　ブルーローゼス（PSP）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。