山田孝之:「お金には執着しない」と言いつつ札束を懐に… ドラマ「闇金ウシジマくん」会見

「闇金ウシジマくん」の制作会見に登場した山田孝之さん
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「闇金ウシジマくん」の制作会見に登場した山田孝之さん

 俳優の山田孝之さんが連続ドラマに4年ぶりに主演する10月スタートの深夜ドラマ「闇金ウシジマくん」(MBS・TBS系)の制作記者会見が29日、東京都内で開かれ、山田さんのほか、片瀬那奈さん、崎本大海さん、やべきょうすけさんらが出席した。役作りで髪を30センチ切り、縁なしの大ぶりな眼鏡にあごひげを生やして闇金経営者・丑嶋馨(うしじま・かおる)に成り切ったという山田さんは「丑嶋は本能のまま生きている人。この人の中でお金が相当上の位置にある。そこが人間らしいと思う。僕はお金は最強の兵器だと思っていて、距離感は人それぞれだけれども、そんなに執着しないので闇金に行くことはない」と言い切った後で、札束のレプリカが壇上のテーブルに乗せられると、懐に入れようとして笑いを取っていた。

ウナギノボリ

 「闇金ウシジマくん」は、真鍋昌平さんが04年から「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載、累計250万部を発行しているマンガが原作。山田さん演じる丑嶋は、トゴ(10日で5割)という違法な高金利で金を貸す闇金「カウカウ・ファイナンス」の社長で、頭脳明せき、冷静沈着、卓越した判断力と実行力で部下たちを統率している。他の金融会社から融資を断られた不良債務者たちを容赦なく追い込みながら、債務者たちの新たな活力を目覚めさせるという人物だ。

 ドラマは、自意識過剰なマンガ家志望のフリーターやパチンコ依存症の主婦ら債務者たちが、安易に債務を重ね、やがて転落していく姿をリアルに描く。「カウカウ・ファイナンス」の新入社員・大久保千秋を片瀬那奈さん、丑嶋に絶対的服従し、尊敬の念を抱いているナンバーツーの柄崎役をやべさん、元ホストのイケメン社員・高田役を崎本さんが演じる。

 片瀬さんは原作にはないオリジナルのキャラクターで、津軽弁をしゃべる新入社員役。同じ闇金の社員役のやべさんは「夜中の撮影で集中力が切れそうなときにこの津軽弁を聞いてハマってしまってきついなと思うときが何度もあった」と明かした。同じく元ホストで闇金の社員役の崎本さんは「やべさんのアクションシーンが素晴らしくて、動きにキレがあって生き生きしていた」、片瀬さんも「やべさんが消火器を持ってアクションするとカッコいい」と絶賛。やべさんは「すごい汗が出てきたんで、やめて」と持ち上げられあせっていた。

 主題歌は3人組バンド「鴉(からす)」の「巣立ち」を起用した。TBSで10月12日から毎週火曜深夜0時55分。MBSは10月14日から毎週木曜深夜0時55分に放送予定。全9回。(毎日新聞デジタル)

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