マンガ質問状:「侵略!イカ娘」 作者のブログから誕生 季節ネタ使えない悩みも

安部真弘さんのマンガ「侵略!イカ娘」(秋田書店)7巻の表紙
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安部真弘さんのマンガ「侵略!イカ娘」(秋田書店)7巻の表紙

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、「人類を侵略するために来た海からの使者」と主張するが、なぜか海の家でアルバイトをする少女の日々を描いた安部真弘さんのマンガ「侵略!イカ娘」(秋田書店)です。週刊少年チャンピオン編集部の八木拓雄さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−この作品の魅力は?

 海を汚す人類共を征服するために現れた海からの侵略者・イカ娘が、海の家で働かされるお話です。最初の一瞬だけ社会派っぽいですが、後はイカ娘のゆるやかな日常が続きます。イカっぽいビジュアルにイカっぽい特殊能力、自由に動く10本の触手を有する侵略者が、海の家一軒侵略できずにこき使われるさまなどを温かく見守っていただきたいです。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 もともと安部真弘先生が、ご自身のブログにアップしていたイカ娘というキャラクターを使ってみたいといって始まったマンガです。ただ、ビジュアル的なものだけが先行してしまっていて、キャラクターの中身がまだまだ練り切れていない状態だったので、そこから週刊少年チャンピオン連載用のネームにするのにはいろいろ模索しました。

 −−作品を担当するうえでうれしいこと、逆に大変なことは?

 テレビアニメ化決定のときと、アニメの第1話を少し見せていただいて動くイカ娘を見た時はとにかくうれしかったです。ただ、「ずーっと真夏の地上侵略コメディー!!」として進めているので、普通の読み切りコメディーのように夏以外の季節ネタが使えないのは大変ですね。安部先生が。他の先生方が季節ネタでハロウィーンやクリスマス、お正月などをやっているのを見るとうらやましくてしょうがないようです。……なので、コミックスの描き下ろしカラーページでは、発売月の季節ネタをできるだけやっていただいています。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 最新単行本7巻が10月8日発売! 週刊少年チャンピオン45号(10月7日発売)ではテレビアニメ放送開始記念カラー「侵略!イカ娘」2本立て!! 10月よりテレビ東京、テレビ愛知、テレビ大阪、AT-XにてTVアニメが放送開始します。アニメは「xxxHOLiC(ホリック)」シリーズや「おおきく振りかぶって」シリーズの水島努監督に手掛けていただきます。水島監督と初めてお会いしたときに、「ギャグではなく、純然たるコメディーとして作りたいです」と言っていただき、アニメの仕上がりが楽しみでしょうがありません。読者の方にも楽しみにしていただけたらと思います。

 秋田書店 週刊少年チャンピオン編集部 八木拓雄

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