らき☆すた:ロッテ快進撃は“聖地”のご利益? 作者「このまま優勝」

ロッテ優勝の願掛けをした「らき☆すた」の絵馬
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ロッテ優勝の願掛けをした「らき☆すた」の絵馬

 マンガ「らき☆すた」の舞台としてファンの“聖地巡礼”の場となっている埼玉県久喜市鷲宮地区の鷲宮神社に、同マンガの登場人物でロッテファンの教師・黒井ななこが今年のプロ野球開幕時に奉納したロッテ優勝を願う絵馬が掛けられている。ロッテはレギュラーシーズン終盤、3位から日本シリーズ出場を果たす奇跡のような快進撃を繰り広げており、作者の美水かがみさんは「さすがの御利益、信頼度にびっくり。このまま優勝の願いがかないますように」と話している。

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 美水さんは今年、連載中の「らき☆すた」の中でななこがロッテの10連覇を祈る絵馬を奉納するマンガを描き、プロ野球開幕と同時期の3月26日発売の連載誌「月刊コンプエース」(角川書店)5月号に掲載した。実際の絵馬もその同じ月に鷲宮神社に奉納され、絵馬には「マリーンズV10やったりやー」とマンガと同じ文言が記され、横には黒井ななこのイラストが描かれている。そのロッテはシリーズ最終戦に勝って3位にすべり込み、クライマックスシリーズ(CS)に進出。2位西武との対戦では、いずれも逆転勝ちの2連勝でファーストステージを突破。1位のソフトバンクとのファイナルステージもあと1敗で脱落という窮地にまで追い込まれながら、“鉄壁”といわれたソフトバンクの救援投手陣を打ち崩して3連勝。30日からの日本シリーズに挑むことになった。

 絵馬は今も鷲宮神社にかけられており、誰でも見ることができる。美水さんは「まだ『優勝!』となったわけではありませんが、ドラマチックな逆転劇での日本シリーズ進出。さすがの御利益、信頼度にびっくりだ……ですね。年々、参拝される方々や絵馬が増えているというのも納得です。このまま順調にななこや、皆さまの願いごとがかないますように」と話している。

 「らき☆すた」は、オタク女子とその仲間の学園生活を描いたほのぼの4コママンガ。07年4~9月にアニメが放送され、ヒロインの柊姉妹の実家の「鷹宮神社」のモデルが鷲宮神社であることが知られると、「聖地巡礼」と称してファンが詰めかけた。同神社の秋祭りには、キャラクターが描かれた「らき☆すた神輿(みこし)」が毎年登場し、今年は「オタ芸」を取り込み話題となるなど、マンガやアニメを使った町おこしの成功例として全国に知られている。黒井ななこが奉納するマンガは、今月発売されたばかりのコミックス8巻の22ページに掲載されている。(毎日新聞デジタル)

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