ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、人気RPGのPSP向け最新作「英雄伝説 零の軌跡」です。日本ファルコムの近藤季洋社長に作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
−−ゲームの特徴と、セールスポイントは?
「軌跡」シリーズは、壮大な世界観、ドラマチックなストーリー、魅力的なキャラクターたちに定評があるRPGです。RPGにしては珍しく、今度の主人公は何と警察官。捜査や推理の要素が加わり、大都会の闇に挑む若者たちの物語を盛り上げます。キャラクターイラストには「バッカーノ!」等で知られるエナミカツミ氏を起用。柿原徹也さん、遠藤綾さん、水橋かおりさん、三木眞一郎さんをはじめとする声優陣もイベントや戦闘を盛り上げます。
−−開発の経緯は?
おかげさまで前作「空の軌跡」は3作続いたのですが、物語と仕組みを「ゼロ」から一新して、もっとたくさんの人にも遊んでもらいたいと考えました。そこから大都会に新米捜査官として赴任し、「ゼロ」からスタートを切る主人公たちの設定やシステムが決まっていきました。これがタイトルの由来にもなっています。スピード感あるバトルやパーティー全員による一斉攻撃等の新要素も、とにかく爽快(そうかい)で楽しいと好評をいただいています。
−−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。
都会が舞台なので広大に作ろうと試作したところ、街が広すぎて開発スタッフも迷う状況でした。でも、この感覚こそ都会だよねという話になりました。広くても迷わず、ストレスなく遊べるようにと、特徴的な建物を置いたり、街区ごとに特色を決めてイベントごとにそれを紹介したり、地図でショートカット移動できるようにしたりと、かなり細かいことを積み重ねています。引越ししてきた街を少しずつ知っていくような感覚が味わえますよ。
−−ファンへ一言お願いします。
すでにプレーされた方々から、ストーリーの展開、内容の濃いクエスト、戦闘の面白さなどが手伝って、やめ時がなかなか見つからないといううれしいご意見をこれまでないほど多数いただいています。「零の軌跡」は、シリーズで積み重ねてきたことの集大成であり、確実にワンランク上の作品に仕上がったという手ごたえを感じています。まだプレーされていない方はぜひ手に取っていただきたいなと思います。
日本ファルコム 代表取締役社長 近藤季洋
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