スクウェア・エニックス・ホールディングスの和田洋一社長は4日、10年9月期中間決算で、9月からPCでサービスを始めたオンラインゲーム「ファイナルファンタジー(FF)14」が利用者から不評であることを認めた上で「(サービスが)満足のいく状態でなく、急ピッチで改善中。信頼回復に全力を挙げたい」と話した。また02年から継続中の同タイプのオンラインゲーム「FF11」の会員数は、あまり減っておらず、移行が進んでいないという。
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FF14は、「エオルゼア」と呼ばれる大地を冒険するRPGで、FF11の実質的な後継ソフトと位置付けられるオンライン専用ゲームで、FF11をはるかに上回る美しいCGでゲームが楽しめる。PC版だけで63万本(日本19万本、米国21万本、欧州23万本)を出荷するなど、PCのオンラインゲームとしては破格の売れ行きとなっている。PS3版は3月上旬に発売される予定。
和田社長は、FF14への期待が高いため、そのギャップがあることを示唆しながら「満足してもらえれば、離れた利用者も戻ってくる。逆に(利用者から)『もう無理だ』と思われたらそれ以後はない。信頼回復に尽きる」と話していた。
同社の10年9月期中間連結決算は、売上高が前年同期比24.8%減の約680億円、本業のもうけを示す営業利益は同56.4%減の約57億円、最終(当期)利益は同35.8%減の約17億円だった。通期予想は売上高が前年同期比16.8%減の1600億円、営業利益は同29.2%減の200億円の減収減益とみている。(毎日新聞デジタル)
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