SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第1話 再出発!集う麦わらの一味!
11月3日(日)放送分
話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、乱暴者の高校生が人類を滅ぼす赤ん坊の面倒を見るという田村隆平さんの「べるぜバブ」(集英社)です。週刊少年ジャンプ編集部の中野博之さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この作品の魅力は?
最凶と恐れられる高校生・男鹿辰巳(おがたつみ)が、ある日、川で拾った赤ちゃん・ベル坊。彼はなんと人間を滅ぼすために魔界から来た魔王の息子であった! その凶悪さからベル坊に懐かれた男鹿は魔王の親として子育てをやることに!?
と、ストーリーを言うとかなりぶっ飛んだ設定に思えますが、内容は笑いありバトルありの少年マンガの王道です! 魅力の一つはベル坊の可愛さですね。泣き虫で……プニプニしてて……。あとは何といっても男鹿&ベル坊のタッグが敵をぶっ倒していく痛快さ! 彼らの最強・最凶っぷりをいかに面白く描けるか、毎週苦労しています。
−−作品が生まれたきっかけは?
田村先生の「大宮ジェット」というヒーローものの読み切りがあり、それを連載に向けて作っていたのですが、なかなかうまくいかずボツの山……。
「ジャンプでは戦隊系ヒーローものは難しい」との意見ももらい、じゃあいっそヒーローとはまったく逆のことを考えよう!ということで、「不良、しかも子育てする」というアイデアが生まれました。2人ともお酒を飲んでいました(笑い)。
それで形はできたのですが、またもやボツの山……。かなりヘコたれかけましたが、この作品は絶対に面白い!という確信があったので、何度も練り直してもらいました。「何でこの面白さが分かんないんだ編集長のバカー!」なんて愚痴(ぐち)を言ったこともありましたね、お酒を飲みながら。そして「金未来杯(ゴールドフューチャーカップ)」という読み切り競作シリーズで掲載が決まって、堂々1位、連載につながっていきました。2人で祝杯をあげました。
−−作品を担当するうえでうれしいこと、逆に大変なことは?
どの作品を担当していても同じなのですが、やはり読者の反応ですね。ジャンプ連載陣の中でも「べるぜバブ」は特に年齢の小さい男の子に人気があるようです。やはりベル坊のあの格好が子ども心に響くのでしょうか?(笑い)
人気があった回は子どもたちが楽しんでくれたんだ、と心からうれしくなります。逆に人気がなかった回は……絶望というか……。毎回毎回、初めて読んでくれた子どもにも面白さが伝わるようにと思って作っています。来年始まるテレビアニメも、子どもたちがいっぱい見てくれるといいなぁ、と思っています。あ、もちろん子供心丸出しの大人のファンも大歓迎ですよ!!
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
連載は今、魔界からベル坊のお兄ちゃんがやって来て、その家来が男鹿たちを狙う、という佳境に入っています。男鹿もこのままじゃ倒されちゃうので、もっと強くならなきゃいけない。かなりバトル展開ですね。
新キャラも続々出ていますので面白いですよ。ただ、このままバトルがエスカレートして、笑いがなくなっちゃうのでは? 石矢魔高校のメンバーが出てこなくなっちゃうんじゃ?と不安に思うかもしれません。でも、そこは大丈夫。これからもしっかり「笑える」べるぜバブなので! 東邦神姫(とうほうしんき)もちゃんと物語にからんで来ます。邦枝にはちょっと驚きの展開を考えていますのでお楽しみに!
そして何よりも2011年1月から放送開始するテレビアニメ! スタッフ一同「べるぜ愛(ラブ)」で鋭意制作中なので、皆さんぜひ見てください! 今、テレビ局にベル坊にパンツは絶対にはかせないでくださいと猛交渉中です!!
集英社 週刊少年ジャンプ編集部 中野博之
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