仲間由紀恵:加賀友禅の振り袖姿で「31歳になりました」と恐縮 映画「武士の家計簿」完成披露

映画「武士の家計簿」完成披露試写会に登場した仲間由紀恵さん
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映画「武士の家計簿」完成披露試写会に登場した仲間由紀恵さん

 堺雅人さん主演の映画「武士の家計簿」(森田芳光監督)の完成披露試写会が8日あり、女優の仲間由紀恵さん、松坂慶子さんが、舞台となる石川県金沢の伝統工芸・加賀友禅を着て登場し、会場からは感嘆の声が上がった。紫の豪華な振り袖姿の仲間さんに、観客から先月末の誕生日を祝う声がかかると、「31(歳)になりました」と恐縮しながら、「なかなか着る機会がないので、ありがたいというか光栄な気持ちです」と喜んでいた。

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 「武士の家計簿」は、加賀藩を舞台に、刀ではなくそろばんを使う算用者として、一家と藩の建て直しを行った下級武士・猪山直之(堺さん)とその家族の物語。原作は「金沢藩士猪山家文書」から武士の生活を読み解いた磯田道史さんの著書「武士の家計簿 『加賀藩御用算用者』の幕末維新」(新潮社)。

 原作を読んだ堺さんは「家計簿の持つ一つ一つのディテールがちゃんと残っているのがありがたくて、何度も読み返すような宝物のような一冊です。(撮影では)いろんなことを気づかせていただいた作品でした。食事のシーンが印象に残っていて、言葉と言葉の間からあふれ出てくる家族の雰囲気が楽しかった」と作品の印象を語った。

 つつましい生活で夫を支える妻を演じた仲間さんは「ものは豊かではないけれど、自分が好きで信じた大事な人たちと、いろんな工夫をして楽しんでいくという心の豊かさを感じることができました」と振り返った。松坂さんは「森田監督とは『愛の水中花』を歌っているころ、ラジオでご一緒して、いつか監督の映画に出させてくださいとお願いして、やっと実現してうれしいです」と明かし、西村雅彦さんは「映画からつつましやかに生きることも悪くないなと感じていただけると思います。ものがある豊かさ、ない豊かさに気づきを持ってほしい」と作品をアピールした。映画は12月4日公開。(毎日新聞デジタル)

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