小説「亡国のイージス」や「機動戦士ガンダムUC（ユニコーン）」で知られる作家の福井晴敏さんは12日、経済をテーマにした新作小説「人類資金」を執筆し、iPadなど複数の電子媒体に向けて連載する考えを明らかにした。11年春ごろから配信する予定で、映画との連動も視野に入れている。福井さんは「原稿はワープロで執筆していて、iPadも持っていないけど、やってみたい」と語った。

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　同日、東京・秋葉原で開かれたイベント「電子書籍・コミックサミット」の中の野間省伸・講談社副社長との対談で明かした。小説は、舞台を現代にしたもので、配信した後も、経済の情勢に合わせて作品の一部内容を改変するという異例の試みを行う。

　配信は月刊ペースで一章ごとか一節ごとにダウンロード販売。価格は未定だが、全データをそろえると書籍1冊分に相当する価格に設定するという。全部そろった段階で講談社から書籍化する。（毎日新聞デジタル）