おじいちゃんは25歳:デジカメの動画機能で全編撮影 出演者ら「思わず止まっちゃう」

「おじいちゃんは25歳」完成披露試写会に登場した(左から)入江甚儀さん、倉科カナさん、藤原竜也さん、高橋克実さん、杏さん
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「おじいちゃんは25歳」完成披露試写会に登場した(左から)入江甚儀さん、倉科カナさん、藤原竜也さん、高橋克実さん、杏さん

 11月15日から2週間にわたり放送されるTBSの連続スペシャルドラマ「おじいちゃんは25歳」が一部特撮部分を除き、市販の一眼レフのデジタルカメラの動画機能を使って撮影されたことが13日の完成披露試写会で明らかにされた。出演している高橋克実さんは「最初、(主演の)藤原(竜也)君が言うまで、気づかなかった。『これでムービーが撮れるんですか?』という感じ。一眼レフカメラの前に立つと思わず止まっちゃう」と驚いた様子だった。

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 撮影に使われたのは、キヤノンのデジタル一眼レフカメラで、装備されているフルハイビジョン動画撮影機能を使ったという。同カメラはフジテレビ系で今年4~9月に放送された深夜ショートドラマ 「東京リトル・ラブ」でも全編撮影に使われている。共演の大東俊介さんも「多い時は7台くらいカメラが並んでて、無人なんです。ちょくちょくカメラと目が合っちゃう。一眼レフでこんな魅力的に映像が撮れるなんてすごい」と感激していた。

 ドラマは、46年前、雪山の写真を撮りに行ったまま行方不明だった栗原稔(藤原さん)が、山中で冷凍状態のまま行方不明になった25歳当時の若さで発見され、奇跡的に生き返る。知らぬ間に中年になっていた息子(高橋さん)と、孫2人(大東さん、倉科カナさん)との生活が始まる……というSFタッチのコメディーで、家族の再生を描く。番組総指揮は、映画「私をスキーに連れてって」で有名なホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫さん。

 完成披露試写会は有楽町朝日ホール(東京都中央区)であり、藤原さんらメーンキャストが登場。実年齢71歳ながら見た目も中身も25歳という“おじいちゃん”を演じる藤原さんは、何度も「いい意味ですよ!」と念を押しながらも「本当にはちゃめちゃで……。くっだらないことで話が進んでいくんです」とドラマを紹介。「くだらないんですけれど、人との温かさを感じられます。すっごい面白いので胸を張って皆さんにお勧めできるドラマになっています」と笑顔で話した。

 藤原さんの息子役での演技に困ったという高橋さんは「藤原君は、不思議と普通に『父ちゃん』って呼べる感じ。昭和な感じなんですよ。28にとても見えない。昔の映画も分かるし、話が合うんです」と話した。ギャル風のメークで登場の倉科さんは「(ギャルの演技は)新境地。つけまつげもしたことがないので、ものもらいができました」と苦労を語ったが「ドラマの影響でだんだんメークが濃くなってきました。物足りなくなるんですよね」と笑顔で話していた。

 田中誠監督は「くだらないドラマを撮りました」と笑いながら、「日常のくだらなくて面白いことって、何度見ても笑うんです。皆さんはテレビを見て、録画して、DVDも買うと思うんですけれど、絶対飽きないです」と自信をにじませていた。

 ドラマは11月15~18日、22~25日の午後11時50分から放送で8話完結。主題歌では、モデルの杏さんがKANさんの20年前のヒットナンバー「愛は勝つ」をカバーしている。(毎日新聞デジタル)

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