妻夫木聡:日給5万円「死体運び屋」役に 共演に永瀬、松雪ら マンガ「スマグラー」映画化

映画「スマグラー(仮)」に出演する(左から)満島ひかりさん、永瀬正敏さん、妻夫木聡さん、松雪泰子さん、我修院達也さん (C)真鍋昌平・講談社/2011「スマグラー」製作委員会
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映画「スマグラー(仮)」に出演する(左から)満島ひかりさん、永瀬正敏さん、妻夫木聡さん、松雪泰子さん、我修院達也さん (C)真鍋昌平・講談社/2011「スマグラー」製作委員会

 ドラマ化された「闇金ウシジマくん」などで知られる真鍋昌平さんのマンガ「スマグラー」が、俳優の妻夫木聡さん(29)主演で映画化されることが25日、明らかになった。妻夫木さんは日給5万円で死体の「運び屋(スマグラー)」のアルバイトをする青年役で、ほかに永瀬正敏さんや松雪泰子さん、満島ひかりさん、安藤政信さんら豪華キャストが出演する。

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 監督は、「鮫肌男と桃尻女」(99年)で長編映画デビューし、「茶の味」(04年)ではカンヌ映画祭監督週間のオープニングを飾り、「キル・ビルVol.1」(03年)でアニメーション部分のキャラクターデザインを担当するなど国内外から評価の高い石井克人さん。妻夫木さんは石井監督のファンで「映画で一緒に仕事をしたい」という気持ちをずっと持っていたという。

 「スマグラー」は、「月刊アフタヌーン」(講談社)で00年5~8月号に連載されたマンガ。砧涼介(妻夫木さん)は、役者志望だったが挫折し、パチンコやその場しのぎのアルバイトに明け暮れていた。誘われるままにうまいもうけ話に乗ったところ、逆に多額の借金を背負ってしまう。借金返済のために砧は、日給5万円という高額の運送屋のアルバイトをすることにした。仕事を仕切るジョー(永瀬さん)と、彼をサポートするジジイ(我修院達也さん)とともに初仕事にかかった砧だったが、運んでいたのは、なんと死体。自分が飛び込んだ「運び屋(スマグラー)」の仕事だったが、たった一度のミスすら命取りになる、死と隣り合わせの世界だったことを知る……というストーリー。

 妻夫木さんは「『鮫肌男と桃尻女』を見て以来、石井克人作品の世界観の大ファンです。今回、一緒に作品作りをしていて『楽しい!』、その一言です。一日一日が過ぎるたびに終わりが近づいてしまうことが悲しいくらい。クランクイン前日は緊張して寝不足で初日を迎えましたが、撮影のテンポにも慣れ、今は監督の『素晴らしい!』の一言をもらえるよう全力で楽しんじゃってます」とコメント。役柄について「僕の演じる役柄は、ニートやフリーターが多い中、夢があるけど何をしていいか分からない若者を代表するような男です。撮影は中盤ですが、手応えはめちゃめちゃあります! 確実に面白い作品になると思います。期待していてください!」と話している。

 松雪さんは金貸しやヤクザの便利屋として裏社会で賢く稼ぐ、ゴスロリファッションに身を包んだ女社長を演じ、満島さんは若くして田沼組の組長の妻になり、その派手な服装とは裏腹に、賢く繊細な面を持つ女を演じる。映画「スマグラー(仮)」は11月頭に撮影を開始し、12月上旬にクランクアップ予定。11年秋に全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)

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