MD松尾のヒット解析:グランツーリスモ大ヒット モンハン初週で200万本目前か

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが22~28日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 ◇先週(22~28日)の結果

 話題のレースゲーム「グランツーリスモ(GT)5」(PS3、SCE)が予想通り断トツでした。売り上げ本数は想定よりはるかに良く、多くの店舗で初回限定版は売り切れ、本体同梱(どうこん)版も完売しています。2位の人気シミュレーションの最新作「スーパーロボット大戦L」(DS、バンダイナムコゲームス)もファンを中心に好調な動き。3位は年末商戦向けのスポーツゲーム「マリオスポーツミックス」(Wii、任天堂)で、こちらはやや緩やかな動きとなりましたが、パーティーゲームとしての年末需要に期待したいところです。予想外の健闘を見せたのが4位の「ダンガンロンパ」(PSP、スパイク)。予約が少なめだったことと、「モンスターハンターポータブル3rd」(カプコン)の発売を間近に控えているということもあってちょっぴり心配していたのですが、ライトユーザーを中心に人気を集めました。店頭でパッケージを手にして購入したというケースが多かったようで、最近では珍しいダークなイメージが奏功したとみています。

 ◇今週の動き

 期待の大作「モンスターハンターポータブル3rd」がついに発売されます。発売日分の予約はほぼ埋まっているようですが、コンスタントに出荷があるため、極端な品薄状態にはならないでしょう。発売初週だけでも200万本に迫る勢いでしょうね。ただ“モンハン仕様”の本体「ハンターズモデル」は予約でほぼ完売状態なので、入手は難しいと思います。2位は人気RPGの最新作「テイルズ オブ グレイセスf」(PS3、バンダイナムコゲームス)か。シリーズのファンを中心に予約も絶好調です。その他の新作では桐谷美玲さんを起用したテレビCMも話題のアクションパズル「マリオ vs.ドンキーコング 突撃!ミニランド」(DS、任天堂)や、定番ボードゲームの新作で初めて世界を舞台にした「桃太郎電鉄WORLD」(DS、ハドソン)なども売れてくれそうです。

 ◇ランキングは次の通り(22~28日・TSUTAYA調べ)

1位 グランツーリスモ5(PS3)

2位 スーパーロボット大戦L(DS)

3位 マリオスポーツミックス(Wii)

4位 ダンガンロンパ(PSP)

5位 コール オブ デューティ ブラックオプス(PS3)

6位 スーパーマリオコレクション スペシャルパック(Wii)

7位 トリニティ ジルオール ゼロ(PS3)

8位 タクティクスオウガ 運命の輪(PSP)

9位 ワールドサッカーウイニングイレブン2011(PSP)

10位 パワプロクンポケット13(DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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