新語・流行語大賞:「ゲゲゲの~」が年間大賞 トップテンに「AKB48」 斎藤佑樹投手が特別賞

「ゲゲゲの~」が新語・流行語大賞に選ばれ、喜びを語る「ゲゲゲの女房」の著者、武良布枝さん
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「ゲゲゲの~」が新語・流行語大賞に選ばれ、喜びを語る「ゲゲゲの女房」の著者、武良布枝さん

 今年流行した言葉を決める「ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表され、「ゲゲゲの~」(武良布枝さん)が年間大賞に決定した。「AKB48」「ととのいました」などがトップテンを獲得、審査特別賞は早稲田大学野球部の斎藤佑樹投手が受賞した。トップテンに選ばれた「脱小沢」は受賞者辞退で、誰も授賞式に出席しなかった。 

ウナギノボリ

 「ゲゲゲの~」は、妖怪マンガ「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるさんの妻の武良さんの自伝的小説「ゲゲゲの女房」で、4月からNHK朝のテレビ小説として、松下奈緒さん主演でドラマ化され、最終回の視聴率が23.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録する大ヒットとなり、吹石一恵さん主演の映画も公開されている。「今年3月末にスタートした新ドラマ第1週の視聴率が15%台に終わったことでヤッパリ無理かと思わせたのだが、そこからグングンと右肩上がりに伸びつづけた結果が『23.6%』という番組での最高視聴率すらハジキ出してしまった大団円。『昭和』という時代に対するノスタルジー、さらに『古き良き時代』からさまざま思い起こすこと、そんな市井のあちこちに咲いていた心温まるエピソード。まさに『ゲゲゲの女房』がひたむきに生き抜いた日本社会の乱高下……これに振り回された『あのころ』という時代を『ゲゲゲ』は懐かしく呼び戻してくれた」と評価された。

 トップテンは、ほかに「いい質問ですねぇ」(池上彰さん)、「イクメン」(つるの剛士さん)、「AKB48」、「女子会」(大神輝博・モンテローザ社長)、「脱小沢」、「食べるラー油」(小出孝之・桃屋会長)、「ととのいました」(Wコロン)、「~なう」(高校生の梅崎健理さん)、「無縁社会」(NHK社会番組部「無縁社会」制作チーム)が選ばれた。斎藤投手は今秋の東京六大学リーグ優勝直後のインタビューで語った「何か持ってると言われ続けてきました。今日何を持っているかを確信しました……それは仲間です」という言葉が選ばれたもので、06年に自身のニックネーム「ハンカチ王子」が同賞のトップテンに入っており、野球界では史上初の2度目の受賞となる。(カッコ内は受賞者)(毎日新聞デジタル)

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