顔などを殴られ大けがをした歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(33)が7日、東京都港区のホテルで開いた会見に、来年1月3日から海老蔵さんが座頭公演として「ル テアトル銀座」で開く予定だった「初春花形歌舞伎」の興行を担当する松竹の迫本淳一社長、安孫子正専務も同席し、公演の中止を明らかにし、海老蔵さんの無期限出演見合わせについて説明した。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
迫本社長は「『本人が犯罪を犯したわけではないので、ぜひ出演させてほしい』という声も頂戴しておりました。また松竹と致しましても、大きな興行になると大変期待しておりました。しかし、歌舞伎を預からせていただいております我々として、歌舞伎が多くの出演者の方々、多くの裏方の方々、何よりも歌舞伎のファンの方々に支えられているという事実を本人に強く認識してもらい、市川宗家の、市川海老蔵としてその自覚と猛省を促したいと考えた」と決めたという。
また、無期限出演見合わせについては、「顔見世興行の記者発表の会見を本人がキャンセルしたにもかかわらず、24日の深夜に外出し、南座の顔見世興行に出演することができない事態になり、関係者の皆様に大変ご迷惑をお掛けしたこと。今回の事件の原因の一つとして本人の日ごろの飲酒の態度もあると思われること、結果として歌舞伎を応援してくださる多くの皆様、歌舞伎の関係者の皆様に多大なるご心配とご迷惑をお掛けしたこと。以上の事態を重く受け止めまして市川海老蔵の今後の出演を、期限を定めず、見合わせることと致しました」と説明した。
「初春花形歌舞伎」は海老蔵さんがメーンの公演のため、演目は中止するが、安孫子専務は「新しい興行を至急作って、お客様に応えたい。損害がどうということではなく」と説明、「ル テアトル銀座」の代替公演を開催。父・市川団十郎さんが座頭を務める2月の名古屋・御園座での公演は、海老蔵さんの代役を立て、内容の一部変更をして上演する。(毎日新聞デジタル)