ノルウェイの森:世界50カ国で上映決定 外国人向け試写で松ケン「奇跡のような映画」と感激

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「ノルウェイの森」特別試写会で各国の人々に囲まれたトラン・アン・ユン監督と松山ケンイチさん

 村上春樹さんのベストセラー小説を映画化した「ノルウェイの森」(トラン・アン・ユン監督)が、世界50の国と地域で上映されることが8日、明らかとなった。この日ノルウェー大使館で行われた外国人向けの特別試写会に、主演の松山ケンイチさんとトラン監督が出席。多くの外国人を前に、松山さんは「この原作は日本で一番売れてる小説で、世界中の方にも支持されている小説です。それが世界で公開される理由だと感じています。この作品の世界観を表現できるのはトラン監督だけだと思います。すべてがめぐり合わせで出来上がった、奇跡のような映画だと思います」と喜びを語った。 

 「ノルウェイの森」は87年に出版され、現在までに国内発行総累計部数は1079万部を突破、36カ国の言語に翻訳された村上さんの世界的ベストセラー。親友を自殺で失った主人公ワタナベ(松山ケンイチさん)が、直子(菊地凛子さん)と緑(水原希子さん)の2人の女性と出会い、再生していく姿を描いた。9月に行われたベネチア国際映画祭でコンペティション部門にノミネートされた。

 トラン監督は「日本に来てこんなにたくさんの外国人の顔を見るのは初めてです。とても感謝しています」とあいさつ。「世界中のたくさんの地域で上映する機会を得たのはうれしいことです。ドバイでも上映することになり、来月行くのですが、ドバイで日本の物語が上映できるとワクワクしています。ドバイの皆さんにどのようなカルチャーショックがあるかと考えるのはとても楽しみです」と話した。

 これまで数多くの映画に出演している松山さんだが、トラン監督と日本の監督との視点の違いについて「景色だと思います。僕たちは中からしか日本を見ていないですが、監督やカメラマンは外からも見ています。僕が驚いたのはそこでした。日本の隅々までロケーションをして、特に砥峰高原などのシーンは、日本人も映画では見たことがないと思うので、びっくりすると思います。景色を感情表現としても使っています。ワタナベと直子の2人の感情を景色が表現していて、画面の隅々まで使っているところが日本のほかの監督とは違うと思いました」と語った。

 映画は12月11日から全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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