ノルウェイの森:映画公開を前に文庫が上下巻そろってトップ10入り

 9日発表されたオリコン本ランキング(13日付)で、11日から松山ケンイチさん主演で映画が公開される村上春樹さんの「ノルウェイの森」上下巻(講談社)が、上巻2万4000部、下巻2万部を売り上げ、文庫部門で5、6位とそろってトップ10入りした。

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 「ノルウェイの森」は、87年に発表された村上さんの代表作で、現在までに国内発行総累計部数は1079万部を突破、36カ国の言語に翻訳された村上さんの世界的ベストセラー。親友キズキを自殺で失った大学生の主人公ワタナベが、キズキの恋人直子と、大学で知り合う緑という2人の女性との交流によって起こる喪失感と再生を描いた。

 「ノルウェイの森」が上下巻そろってトップ10入りするのは、昨年7月の7、10位にランクインして以来約1年5カ月ぶり。中でも下巻は今回の6位がこれまでの最高位となる。ベトナム系フランス人のトラン・アン・ユン監督によって映像化された映画は、9月に行われたベネチア国際映画祭コンペティション部門にノミネートされ、現在まで世界50の国と地域で上映されることが決まっている。(毎日新聞デジタル)

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