Xmasイルミネーション:ムード満点の光のショー 都心のスポットの今年の見どころ

東京ミッドタウン「MIDTOWN CHRISTMAS 2010」の「スターライトガーデン」
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東京ミッドタウン「MIDTOWN CHRISTMAS 2010」の「スターライトガーデン」

 クリスマスまであと2週間。都心の冬の風物詩となったイルミネーションスポットは、夜になると連日多くの見物客でにぎわっている。環境に優しい発光ダイオード(LED)を使ったものが主流で、表現も多彩になった今年のイルミネーションは、アーティストがプロデュースしたものや、時間ごとに音楽と合わせたショーが見られるものなど、見るだけではなく体感するものが増えている。各所の特徴や見どころを、点灯スケジュールとともに紹介する。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 東京・お台場海浜公園(東京都港区)の冬の風物詩「台場メモリアルツリー」は、15周年を記念して、15色の光でツリーを輝かせた。樹木では都内最大級の高さ約20メートル、直径10メートルで、最大約1670万色を表現できる最新技術の「LEDクラスター」など合計約20万球のLEDが使用されている。毎時15分と45分に点滅するほか、毎時ちょうどと半には「My Little Lover」が歌うイメージソング「DESTINY」に合わせてイルミネーションの色合いが変化する。「台場メモリアルツリー」とレインボーブリッジをワンカットで記念撮影できるハート形の特別スポットも設置されている。今回の点灯は25日まで、11年1月1~10日、2月11~3月14日と三つの期間に分けて実施。点灯時間は午後5時~深夜0時(1月1日は深夜0時から夜明けまで)。

 今年で4回目となる東京ミッドタウン(港区)の「MIDTOWN CHRISTMAS 2010」では、「誰かが誰かのサンタクロース」をテーマに、約70万球のLEDを使用し、敷地全体を装飾する。メーンとなる約2000平方メートルの芝生広場を使った「スターライトガーデン」は、約25万球のLEDでブルーの幻想的な宇宙を描いたもので、昨年のカンヌ国際広告祭で入選を果たした。約15分に1回流れ星が落ちる演出があり、流星群が星雲を誕生させるというショーが見られる。このほかにも約2万8000球の白色LEDでフランスのシャンゼリゼ通りを再現した「シャンゼリゼ・イルミネーション」、約1万5680球のLEDでクリスマスの絵柄を映し出す「プリズムアベニュー」、サンタで作る「サンタツリー」などが26日まで楽しめる。点灯時間は午後5~11時(プラザエリアのみ深夜0時まで)。

 今年で8回目を迎える六本木ヒルズ(港区)のクリスマス「Artelligent Christmas 2010」は、「クリスマスが、踊り出す。」をテーマに、冬の風物詩となった約400メートル続くけやき坂通りをはじめ、66プラザ、毛利庭園の3カ所が一斉にイルミネーションで飾られた。けやき坂は、昨年と同じく青と白で通りに並ぶケヤキ64本とその周辺に、ケヤキ1本当たり約7000球、合計で約46万球のLEDで装飾。66プラザは白く輝く光の穂2500本と周辺の計8万3000球のLEDで、白く光り輝く雪原を作り出す。毛利池にシャンデリア風のオブジェが浮かぶ毛利庭園は、全2万4000球のLEDが「誕生」「歓喜」「祝祭」のテーマに合わせて、色を変化させながら輝いている。点灯は25日まで、点灯時間は午後5~11時(66プラザは深夜0時まで)。

 09年に11年ぶりに復活した「表参道イルミネーション2010」は表参道90周年を記念して「90歳の表参道」がテーマ。明治神宮入り口から、青山通りまで、約1キロのケヤキ並木が、過去最多となる約90万球の温かみのある電球色のLEDで彩られている。全体プロデュースは、表参道で活躍するクリエーティブディレクターの箭内道彦さんが手がけ、公式テーマソングを、ミュージシャンの斉藤和義さんが書き下ろしている。裏原宿では、熊本城一帯で秋に開催されるイベント「くまもとみずあかり」とコラボし、神宮前交番のメーンオブジェを中心に、和ろうそくをともした竹ぼんぼりが飾られている。点灯は11年1月3日まで、点灯時間は日没~午後10時。

 スカイツリーに話題をさらわれがちな東京タワー(港区)でも、11万球のLEDを使ったイルミネーションが点灯中。都内最大級の高さ約15メートルの生のモミの木に、約5万球のLEDとオーナメントが輝き、午後4~10時までは、BGMに合わせてツリーのライティングショーが計8回実施される。ツリーの周りには汽車、トナカイ、ソリ、高さ2.5メートルの東京タワーオブジェ、昨年好評だった光のベンチも設置されている。さらに、通常は深夜0時に消灯する東京タワーのイルミネーションを、期間中は毎日午後7時半に一度消灯するライティングショー「クリスマス・ライトダウンストーリー」も開催。「深夜0時に東京タワーの消灯を一緒に見たカップルは幸せになれる」という都市伝説を取り入れて行っているショーは午後7時半~8時ごろまで、その後は通常の点灯に戻る。点灯は26日まで、点灯時間は午前9時~深夜0時。

 東京ドームシティ(文京区)の冬のイルミネーション「Super Light City 2010 ~present for you~」では、「Present」をテーマに全体で150万球のLEDを使用したイルミネーションのほか、さまざまなプレゼント企画を実施。森永製菓とコラボした巨大エンゼルパイをモチーフにした約7メートルの「エンゼルツリー」、LEDの光を使った水耕栽培をイルミネーションに取り入れた「Green Sphere(グリーンスフィア)」にちなんで、来場者にはLEDで育てた野菜やハーブ、アトラクション利用者にはミニエンゼルパイをプレゼントする。また、高さ10メートル、直径12メートルのドーム形「ギャラクシードーム」全長15メートル、高さ12メートルの光の帆船形「エルピス号」など、他にはないユニークな形のイルミネーションが楽しめる。点灯は11年2月14日まで、点灯時間は午後5時~深夜1時(エンゼルツリー点灯とパイのプレゼントは午後9時、23~25日は午後10時まで)。

 カレッタ汐留(東京都港区)では、昔海だった場所にちなんで“海”をテーマにした「Caretta OCEAN Xmas 2010」を開催。今年で5回目となるメーンイベント「BLUE OCEAN」は、昨年に引き続きバイオリニストの葉加瀬太郎さんが総合プロデュースを務め、イルミネーションのために書き下ろした楽曲「Sailing」を含む4曲で構成された約10分間、約30万球のLEDを大海原に見立てた「2人の海」のショーが見られる。点灯は11年1月10日まで(1月1、2日は消灯)、時間は午後5~11時。

 桜の名所として知られる東京・目黒川沿いの桜並木では、川の両側の全長760メートルの桜並木に、桜色をした約15万6000球のLEDの“桜並木”がともされている。イルミネーション点灯は、再開発中の大崎地区で育つ子供たちに、大崎への愛着や誇りを感じてもらおうという企画「目黒川みんなのイルミネーション2010」の一環。17日からは品川区立五反田ふれあい水辺広場にペットボトル約1300本を使った約6メートルの「子供たちの夢ツリー」が点灯する。桜並木は26日まで、毎日午後5~10時まで点灯する。

 カップルや家族で出かけたいクリスマスイルミネーション。各所でそれぞれに趣向を凝らした光のショーが楽しめる。屋外がほとんどのため、くれぐれも防寒対策をお忘れなく。(毎日新聞デジタル)

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