MD松尾のヒット解析:「モンハン」の独走続く 「AKB1/48」予約圧倒的

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが13~19日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 ◇先週の結果

 「モンスターハンターポータブル3rd」(PSP、カプコン)の勢いが止まりません。購買層を調べてみると、発売日周辺は20歳前後のユーザーが多かったものの、クリスマスが間近になるにつれて、購買層が15、16歳ぐらいまで若返ってきています。また、40代が増えてきているのも子供向けのプレゼントとしての利用が多いことを示しています。年内はもちろん年明けまで独走状態が続きそう。2位の「ガンダム無双3」(PS3、バンダイナムコゲームス)、3位の「イナズマイレブン3 ジ・オーガ」(DS、レベルファイブ)はともに想定通りの売れ行きを記録。特に「イナズマイレブン」は今週劇場版アニメの公開も控えており、さらなるヒットも期待できそうです。

 ◇今週の動き

 今週も「モンスターハンターポータブル3rd」がトップでしょう。2位は名作RPG「パラサイト・イブ」の主人公アヤが活躍する「ザ・サード バースデイ」(PSP、スクウェア・エニックス)と予想。店頭で流されているプロモーション映像の出来がいいことも手伝って、発売日直前になって予約がぐっと伸びました。予約がすさまじい勢いだったのは「AKB1/48 アイドルと恋したら…」(PSP、バンダイナムコゲームス)。メーキングDVDなどが付いた「初回限定生産版」の予約数が、通常版と「期間限定生産版」の予約数を合わせた数を上回っており、人気が集中しています。

 ◇ランキングは次の通り(13~19日・TSUTAYA調べ)

1位 モンスターハンターポータブル3rd(PSP)

2位 ガンダム無双3(PS3)

3位 イナズマイレブン3 ジ・オーガ(DS)

4位 二ノ国 漆黒の魔導士(DS)

5位 ドンキーコングリターンズ(Wii)

6位 シャイニング・ハーツ(PSP)

7位 キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ(PS3)

8位 マリオスポーツミックス(Wii)

9位 マリオ vs.ドンキーコング 突撃!ミニランド(DS)

10位 Wiiパーティ(Wii)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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