俳優の竹野内豊さん(39)が、主演映画「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」(平山秀幸、チェリン・グラック監督)の11年公開を前に全国を巡る「太平洋戦争を伝えるキャンペーン」の出発式が22日、沖縄であった。沖縄戦で肉親11人を失った語り部の安里要江さん(90)らの体験談に学生ら126人が耳を傾けた。
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竹野内さんが演じるのは、太平洋戦争末期の激戦区サイパン島で、絶望的な状況の中を民間人を守りながら生き抜こうとした大場栄(おおば・さかえ)大尉。沖縄県糸満市の沖縄県平和祈念公園内で行われた出発式典の終了後、竹野内さんは「(国内唯一の地上戦が行われた地域の)沖縄にはずっと来たいと思っていたので来られてよかった。安里さんのような戦争を生きた人々の思いは教科書などでは知ることができないので、この素晴らしい機会に多くの人に知ってもらいたいと思っています」と語った。
作品は事実に基づいた物語。1944年、日本が劣勢の中、同島の死守を命じられた大場ら陸軍43師団守備隊が現地に赴く。玉砕命令が出た後、米軍に囲まれた大場は、戦闘の中で自分の「生」への執着を知り、兵士や民間人とともに山中で米軍への抵抗を続ける。一方の米軍側からも、この日本軍部隊を統率する士官への畏敬の念が生まれ、「フォックス」と呼ぶようになっていく。タイで大掛かりなロケを行い、日米双方の視点から戦争を描いた。唐沢寿明さん、中嶋朋子さん、井上真央さん、山田孝之さんらも出演している。
キャンペーンは沖縄を皮切りに札幌、静岡、仙台、福岡、広島、大阪、名古屋の国内8カ所を回り、参加者から集めた折り鶴で千羽鶴を作り、竹野内さんがサイパンに運ぶ。映画の公開は11年2月11日の予定。(毎日新聞デジタル)
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