江 姫たちの戦国:江戸博物館で大河ドラマ特別展 初公開「崇源院宮殿」など

「2011年NHK大河ドラマ特別展 江 姫たちの戦国」で公開される「崇源院宮殿」
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「2011年NHK大河ドラマ特別展 江 姫たちの戦国」で公開される「崇源院宮殿」

 11年のNHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」のヒロインで、女優の上野樹里さんが演じる“浅井三姉妹”の三女・江の生涯を紹介する特別展「2011年NHK大河ドラマ特別展 江 姫たちの戦国」が1月2日~2月20日、「江戸東京博物館」(東京都墨田区)で開催される。開幕を前に27日、内覧会が開かれ、初公開となる崇源院(江)の厨子「崇源院宮殿(すうげんいん・くうでん)」など貴重な資料が紹介された。

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 「江 姫たちの戦国」は、織田信長の妹・お市と近江の戦国武将・浅井長政との間に生まれた“浅井3姉妹”の三女・江(上野さん)が波乱万丈の戦国時代をしなやかに生き抜き、江戸時代の幕開けを見届ける様を描く。連続テレビ小説「さくら」(02年)、大河ドラマ「篤姫」(08年)などの脚本家・田渕久美子さんがオリジナル脚本を手がける。

 同展では、江と長女・茶々、次女・初の人生を軸に、江が将軍の正室として増上寺の墓地に葬られるまでの生涯、その子孫を紹介。プロローグでは江の年表と2点しか現存しない直筆消息が展示され、本編は母・市と3姉妹の子供時代を振り返る「江の父母と伯父」、茶々が嫁いだ豊臣家の人物模様を中心に茶々の生涯を紹介する「江の姉・茶々が嫁いだ豊臣家」、3姉妹の次女・初の温和で柔和な性格を自筆消息などから見る「江の姉・初と京極家」、江の多彩な人脈を通してその生涯を追う「江が嫁いだ徳川家」の4部で構成される。

 また、エピローグでは、08年に祐天寺(東京都目黒区)の修復時に屋根組みから発見された墨書により、崇源院(江)の宮殿であると確認された厨子「崇源院宮殿」を展示。高さ2.38メートル、幅2.1メートル、奥行き1.35メートルで、飛天と蓮(はす)が内装に描かれ、外装には蓮華(れんげ)の文様や逆蓮(ぎゃくれん)の彫刻が施されている。それまでは徳川家康の宮殿と伝えられていた。

 場内では、音声解説を江の母・市を演じる女優の鈴木保奈美さんが担当。音声ガイドは、鈴木さん演じる市が3人の娘たちの人生や周辺の人々を紹介するという趣向で、「本日はようこそお越しくださいました」というあいさつからはじまり、母親目線での優しい語り口で行われる。

 開場は午前9時半~午後5時半(土曜は午後7時半まで、1月3日、10日、17日を除く月曜休)。入場料は一般1300円、大学・専門学生1040円、高校生・65歳以上650円。中学生以下無料。(毎日新聞デジタル)

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