顔などを殴られ大けがをし、公演への出演を無期限で見合わせている歌舞伎役者の市川海老蔵さん(33)が28日、東京都内のホテルで会見を開いた。海老蔵さんは、東京地検に傷害罪で起訴された住所・職業不詳、伊藤リオン被告(27)との間で成立した示談について説明。「お集まりいただきありがとうございます。示談を取り交わしたことを報告します」とあいさつした。
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会見には、深澤直之弁護士も同席。「医師の診断により、フラッシュ撮影をご遠慮ください」と事前連絡があり、会見開始直前にも「目への影響があるので」とフラッシュ禁止が言い渡された。
伊藤被告については「暴行されたことによって、顔にしびれやまひは残っている。社会的責任感のなさや酒癖の悪さに原因がある。伊藤被告の早期社会復帰を望む。私自身も再スタートするために生まれ変わらなければならない」と語った。
海老蔵さんは暴行の原因となったと言われる元暴走族リーダーとの面識について「二つの相違点がございました。初対面だと認識していましたが、相手からは3回接触したと言われました。2回は3年前と言われました。お酒を飲んでいたこともあり、覚えておりません。記憶になかったとしか申し上げることができません。3回目は今年電話で話したと言われ、誰だか分かりませんでしたが、それがリーダーであったことが後日分かりました」と面識について説明。「顔に全治10日間の診断書があるということで、相手の方は私がけがを負わせたということです。暴力を振るった記憶はございません。お酒を飲んだ際の私の振るまいにも問題があったと深く反省する。双方のためにもなると示談を選びました」と説明した。
深澤弁護士によると、伊藤被告、元リーダーとの間で互いに金銭的なやりとりをせず、海老蔵さんが東京地検に公訴提起しないことを求める上申書を提出するという。
起訴状などによると、海老蔵さんは11月24日午後11時ごろから、知人ら数人と東京都港区内の飲食店数軒で飲食。その後、知人と別れて別の店で飲食していた際、伊藤被告らとトラブルになり、顔などを殴られた。7日に開いた会見では、左上顎骨(じょうがくこつ)粉砕陥没骨折など全治2カ月で、視覚障害としびれもあると話していた。(毎日新聞デジタル)