都青少年育成条例問題:角川書店など8社が千葉・幕張でアニメフェア対抗イベント

「東京国際アニメフェア」の公式サイト
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「東京国際アニメフェア」の公式サイト

 マンガの販売規制を強化する東京都青少年健全育成条例改正問題で、アニプレックスや角川書店などアニメ関連企業8社は、11年3月26、27日に、千葉市美浜区の幕張メッセで共同イベント「アニメコンテンツエキスポ」を開催すると発表した。都などが主催し、同月24~27日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる「東京国際アニメフェア」への事実上の対抗イベントとなる。

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 同条例については、集英社と小学館、講談社などマンガ出版社10社でつくる「コミック10社会」が抗議し、フェアへの出展を中止することを表明しており、事務局を務める日本動画協会も21日、条例改正を「極めて遺憾」とする声明を発表して「実質的には実行不可能な事態になる」との見解を示していた。

 「アニメコンテンツエキスポ」準備委員会は、アニプレックス、角川書店のほか、アニメイト、キングレコード、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン、フロンティアワークス、マーベラスエンターテイメント、メディアファクトリーの8社で構成。なお、8社ともアニメフェアへの出展を取りやめている。

 準備委は、アニメフェアの歴史や意義を高く評価し、事務局として貢献した日本動画協会にも敬意を表するとしながらも、ファンの意向もふまえ、新作を何らかの形で発表する場を探していたという。賛同する企業の輪を広げたいとしており、幕張メッセを1ホール仮押さえした。なお、詳細については11年1月から順次発表するとしている。(毎日新聞デジタル)

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