注目ドラマ紹介:「フェイク」 財前直見6年半ぶり連ドラ主演 京都が舞台の美術品ミステリー

「フェイク 京都美術事件絵巻」の会見に登場した財前直見さん(左)と南野陽子さん
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「フェイク 京都美術事件絵巻」の会見に登場した財前直見さん(左)と南野陽子さん

 女優の財前直見さん(45)が約6年半ぶりに連続ドラマ主演を務める「フェイク 京都美術事件絵巻」(NHK)が始まり、第2話が11日放送される。京都を舞台に美術品に絡んだ事件の真相を解き明かす1話完結のミステリードラマ。

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 「フェイク」はドラマ「相棒」「新・科捜研の女」「臨場」などの岩下悠子さんの脚本で、東映との共同制作。財前さん演じる大学の非常勤講師でたぐいまれな目利きとしての顔を持つ浦沢右(ゆう)が、美術品の真贋(しんがん)から事件の真相や、美術にまつわる人間模様に迫る物語。右に協力を求める警部補・白石亜子を南野陽子さん(43)が演じ、右の勤める大学の教授で、美術品絡みの事件で警察に協力する須藤安太郎役で寺田農さん(68)、白石の上司・真野琢磨役で佐野史郎さん(55)も出演する。

 第1話は、江戸時代に活躍した画家・伊藤若冲の幻の名画「松樹番鶏図」を巡るミステリーが展開した。第2話は、不動産会社社長が茶会の最中に殺され、現場から「本能寺の変」をくぐりぬけたという伝説を持つ「油滴天目茶碗」だけが消えていた。右は白石刑事とともにこの事件の捜査に乗り出す。2人が被害者の茶の師匠・宮部小百合(淡路恵子さん)を訪ねると、小百合の父が戦時中、事件現場から消えたものと同じ茶わんで出征する青年たちの壮行の茶会をしていたことを聞かされる……というストーリー。

 同ドラマでは美術史に残る実際のエピソードを基に幻の美術品を再現したほか、本物の美術品を使っているところも見どころ。「松樹番鶏図」「油滴天目茶碗」のほか、喜多川歌麿の浮世絵や「釈迦如来像」などが登場する。放送はNHK総合テレビで毎週火曜午後10時から。全6回。(毎日新聞デジタル)

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