MD松尾のヒット解析:年末年始はモンハン一色 据え置き機は苦戦

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが12月27日~1月9日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 クリスマス後の年末から年始にかけても「モンスターハンターポータブル3rd」(PSP、カプコン)が圧倒的な勢いを維持しました。協力プレーをうたうソフトは中高生の人気が高く、これまでであれば、学校がない長期休暇時は売り上げが鈍っていたのですが、今回の「3rd」は年齢層が大幅に広がり、帰省シーズンにあたったこともあって売り上げを伸ばしました。ただ、WiiやPS3といった据え置きハードはキラーコンテンツがなかったこともあって、前年より大きく売り上げを落としました。

 ◇今週の動き

 年明けということもあり、若干ラインアップが寂しいですが、「モンスターハンターポータブル3rd」のトップは今週も揺るがないでしょう。2位は新作の「アナザーセンチュリーズエピソードポータブル」(PSP、バンダイナムコゲームス)か。人気アニメのロボットが勢ぞろいする作品で、PSPで発売するのは今回が初めて。据え置き機よりも年齢層が低いこともあり、「機動戦士ガンダム00」など最近のアニメも収録。予約も好調で期待できそうです。3位には「ドンキーコングリターンズ」(Wii、任天堂)が残りそうです。

 ◇ランキングは次の通り(12月27日~1月9日・TSUTAYA調べ)

1位 モンスターハンターポータブル3rd(PSP)

2位 ドンキーコングリターンズ(Wii)

3位 二ノ国 漆黒の魔導士(DS)

4位 ザ・サード バースデイ(PSP)

5位 AKB1/48 アイドルと恋したら…(PSP)

6位 ガンダム無双3(PS3)

7位 Wiiパーティ(Wii)

8位 マリオスポーツミックス(Wii)

9位 桃太郎電鉄ワールド(DS)

10位 イナズマイレブン3 ジ・オーガ(DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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