ケータイ大喜利:5年でやっと放送100回 特番を2週放送

「着信御礼!ケータイ大喜利」放送中のスタジオの様子=NHK提供
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「着信御礼!ケータイ大喜利」放送中のスタジオの様子=NHK提供

 スタジオで大喜利の「お題」を出し、視聴者から「答え」をケータイで投稿してもらう番組「着信御礼!ケータイ大喜利」(NHK総合)が15日でレギュラー放送100回を迎える。06年3月に月1回のレギュラー番組となり、07年9月に月2回、10年4月から月3回とゆっくりではあるが着実に歩を進め、5年をかけてようやく100回の大台に乗せた。15日と22日の放送では2週にわたって「100回スペシャル」の放送を予定しており、越後麻理プロデューサーは「週1回の番組なら、2年半ほどで100回を迎えますが、大喜利はカメのような歩みで回数を増やし、5年かかって100回を迎えることができました。卯(う)年にカメがウサギに追いついたようで喜びもひとしおです」と喜んでいる。

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 レギュラーメンバーで、司会の今田耕司さんは「ぜいたくを言うとキリがないのですが、200回だったらよかったのに……と思ったので、200回目指して頑張ります!」と前向きにコメント。審査委員長の板尾創路さんは「記憶にない」とそっけないが、投稿を紹介する千原ジュニアさんは「NHKの番組に99回も出していただけたなんて、うれしい限りです。無事100回目も迎えられるように頑張ります」と喜んでいる。

 「ケータイ大喜利」は05年1月に特番として産声を上げた。携帯サイトのメールフォームを使って日本全国から寄せられる投稿は現在、1回につき平均30万本。特番初回は予想以上に大量の投稿が寄せられ、サーバーがパンクした。最終的に7000件の投稿が得られたが、実際の数は不明のまま。「投稿したい!」という視聴者の熱気が、番組の継続を後押しした。同年9月の2度目の特番から、司会に今田さんが登場。投稿システムの改良に取り組み、サーバーを大幅に増強した結果、40分間の生放送中に17万件の投稿を受け付けることができるようになった。サーバーはその後も増強し、1秒間に1万件の投稿が殺到してもダウンしないシステムとなった。10年6月には番組開始からの総投稿本数が2700万件を突破している。

 3回の特番をへて、06年3月にレギュラー放送開始。全国から寄せられた投稿は、放送作家20人が1次審査し、クリアした投稿だけがジュニアさんの見ているパソコンへ送られる。ジュニアさんが「これぞ!」と思った答えを紹介し、板尾審査委員長がアンテナ1~3本と圏外の4段階で判定する。投稿者は「ルーキー・オオギリーガー」からスタートし、作品が読まれてスタジオを爆笑させるたびに「メジャー・オオギリーガー(初段~七段)」「レジェンド・オオギリーガー」と昇格していく。プロのお笑い芸人や俳優、タレントも投稿しているというが、有名人でメジャーに昇格した人はいない。投稿者の90%が10~30代と深夜の若者番組として支持され、現在は月3回で、第1と第3土曜は生放送、第2土曜は収録で放送している。

 100回スペシャルは15日には生放送で番組初期の人気コーナー「アニメ大喜利」が復活、「巨人の星」の主人公・飛雄馬のせりふを募集する。スタジオには飛雄馬の声を担当した声優の古谷徹さんが駆けつけ、全国から寄せられる投稿を熱く読み上げる。ゲストは09年のNHK連続テレビ小説「ウェルかめ」のヒロインを演じた倉科カナさん(過去3回出演)とタレントの英玲奈(同4回出演)が登場する。

 22日は、10年11月から募集していた「もう一度見たいシーン」のリクエストの結果をランキング形式で発表しながら、「伝説の名作・名場面」を蔵出しする。また、最高峰の投稿者「レジェンド」たちが競い合う「レジェンド・オブ・レジェンド」を放送。ゲストは、番組への投稿を続けている女優の藤田朋子さんと、レギュラー出演者のジュニアさんの兄・千原せいじさんが登場する。

 越後プロデューサーは「いまだに『この前、偶然見ました!』というメールをいただきます。新年度は月3回生放送! もっと多くの方に知っていただけるよう、出演者・スタッフ一同、初心に帰って頑張ります」とコメントしている。(毎日新聞デジタル)

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