MD松尾のヒット解析：「モンハン」が7週連続首位　「キングダム ハーツ」に期待

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが10～16日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　今週も「モンスターハンターポータブル3rd」（PSP、カプコン）がトップを守りました。これで7週連続首位というすさまじい記録となっています。2位は新作の「アナザーセンチュリーズエピソードポータブル」（PSP、バンダイナムコゲームス）。想定通りの好調な売れ行きで、PSPが盛り上がっているこのタイミングでの発売がよかったということでしょう。3位は「AKB1/48　アイドルと恋したら…」（PSP、バンダイナムコゲームス）。こちらは想定外のロングセラー。期間限定版が好調で、「モンハン」で広がったライトユーザーの需要が大きいと分析しています。

　◇今週の動き

　今週は新作の「キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナルミックス」（PSP、スクウェア・エニックス）が「モンスターハンターポータブル3rd」からトップを奪取しそう。昨年発売された「キングダム ハーツ バース バイ スリープ」の強化版ですが、予約も絶好調で、PSPの市場全体の盛り上がりも手伝って好セールスを期待できそう。2位以下は「モンスターハンターポータブル3rd」、「ドンキーコングリターンズ」（Wii、任天堂）が続きそう。その他の新作では、前作が欠品したアクションゲーム「怪獣バスターズ パワード」（DS、バンダイナムコゲームス）にも注目しています。

　◇ランキングは次の通り（10～16日・TSUTAYA調べ）

1位　モンスターハンターポータブル3rd（PSP）

2位　アナザーセンチュリーズエピソードポータブル（PSP）

3位　AKB1/48　アイドルと恋したら…（PSP）

4位　ドンキーコングリターンズ（Wii）

5位　二ノ国　漆黒の魔導士（DS）

6位　ザ・サード バースデイ（PSP）

7位　ガンダム無双3（PS3）

8位　サガ3（DS）

9位　ワールドサッカーウイニングイレブン2011（PSP）

10位　桃太郎電鉄ワールド（DS）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。