若手お笑いコンビ「しずる」の村上純さんが主演を務める映画「ワラライフ!!」(木村祐一監督)の初日舞台あいさつが29日、シネマート新宿(東京都新宿区)で行われ、出演者らが登場した。木村監督は出演者について「ある程度自分に置き換えて思い起こせる透明感がある人たちにお願いした」と話した。開口一番「俳優の村上です」と宣言した村上さんは「(自分は)透明感があるんだと思います。木村さんに『ごく普遍的な30代のどこにいてもおかしくないような役だから』と言われ、芸人としてクセがないんじゃないかと悩んだこともありましたが、個性がないのも個性だと考え直しました」と開き直って自画自賛し、役者の顔を見せていた。
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映画は、お笑い芸人や俳優でもあり、09年には「ニセ札」で映画監督デビューも果たした“キム兄”の2作目の監督作。東京で独り暮らしをしている古川修一(村上さん)が、彼女・まり(香椎由宇さん)との結婚に向け、新しい部屋を探していた。それに合わせて両親が引っ越すことをすっかり忘れていた修一だったが、荷物が運び出されていく実家をながめながら、明るくにぎやかだった日々を思い起こす。そんな中、不動産屋を訪れた修一は、疎遠になっていた幼なじみと再会する……というストーリー。
舞台あいさつには、村上さんや木村監督のほか、古川家の面々を演じた田畑智子さん、鈴木杏樹さん、吉川晃司さん、サプライズゲストとして、吉川さん演じる修一の父親の友人役の板尾創路さんが登場した。板尾さんは手に大きな花束を抱え「『ワラライフ!!』、次の回も売れてますよ~。おめでとうございます」とチケット売り場の様子を引き合いに出し、「監督にとって、初日は誕生日のようなもんや。今までの苦労が全部吹き飛ぶ瞬間だと思います。木村くんはそのうちロケバスも運転しそうなほど多才な男なので、監督なんて朝飯前。将来が楽しみです」と木村監督を祝福した。村上さんは「木村さんが作ったとても温かい映画。出演者、スタッフ、見てくれたみんなの作品になればと思いますので、スクリーンの隅から隅までなめ回すように見て、帰り道いろんな“ワラライフ”を見つけていただきたい」とPRした。
イベントでは、公式サイトで事前に募集していた「私のワラライフ!!な瞬間コメント」の中から、村上さんが最も気に入ったものを「村上純賞」として授賞式を行い、受賞者には、劇中のキーアイテムである赤色のマフラーがプレゼントされた。また、2月3日の節分が近いことから、登壇者全員で豆まきを行った。映画は29日から全国で公開中。(毎日新聞デジタル)
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