映画「ジーン・ワルツ」(大谷健太郎監督)の初日舞台あいさつが5日、東京都内の映画館であり、産科医役で主演した女優の菅野美穂さんが登場。出産について「以前は夢を見るような気持ちでしたが、シビアな面を知って、だからこそ赤ちゃんを抱っこできる喜びを改めて感じました。前とは違った形で、いつか赤ちゃんを産みたいと思いました」と語った。
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作家・海堂尊さんの「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」に続く医療ミステリー最新作を映画化。生命誕生の瞬間を舞台に、日本の産婦人科医療の現実を描き出した問題作で菅野さんは天才産科医・曾根崎理恵を演じている。理恵は大学病院で助教を務める傍ら産科医院で院長代理を務めており、産科医院には、中絶を希望する若い娘(桐谷美玲さん)や、不妊治療の末にやっと子を授かった39歳の女性(南果歩さん)など、それぞれ事情を抱えた人たちが訪れていた。ある日、日本では認められていない代理母出産に手を染めている人物がいるとうわさが立ち、理恵がマスコミに取り上げられる。大学病院の准教授・清川吾郎(田辺誠一さん)が真相を突き止めようと躍起になる中、理恵の大胆な計画が明らかになる……というストーリー。
無脳症児を妊娠した女性を演じた白石美帆さんは「(共演の)音尾(琢真)さんが新婚なので、菅野さんと一緒に『今日のおやつはどんな感じなんですか?』とか『今日のお夜食は?』とか質問攻めにしてました」と楽しげに撮影を振り返った。音尾さんは「この話は夫婦のきずながどうしても必要だなと思って、(妻役の)白石さんに『すみません、1回だけハグさせてください!』と言って、スタジオの外で抱きしめさせてもらいました」と明かした。南さんは「15年前に帝王切開で産んだ息子に、試写会を見て『ありがとう』とハグされました」とうれしそうに話した。
舞台あいさつには、頻繁に理恵を訪ねるジャーナリスト役の片瀬那奈さん、原作者の海堂さん、大谷監督らも出席。5日の「双子の日」にちなんで、2~5歳の5組の双子が出席者に花束を贈呈した。映画は丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開。(毎日新聞デジタル)
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