注目映画紹介:「ケータイ刑事 THE MOVIE3」 4年ぶりの映画化第3弾は「モー娘。」を警護

「ケータイ刑事 THE MOVIE3」の一場面 (C)2011 ケータイ刑事 THE MOVIE 3 製作委員会
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「ケータイ刑事 THE MOVIE3」の一場面 (C)2011 ケータイ刑事 THE MOVIE 3 製作委員会

 BS−TBSの人気ドラマシリーズの4年ぶりの映画化第3弾「ケータイ刑事 THE MOVIE3 モーニング娘。救出大作戦!~パンドラの箱の秘密」(安藤尋監督)が5日から全国で順次公開されている。警視総監を祖父に持つ現役女子高生で刑事の「銭形3姉妹」が、前作に引き続き、トミーとマツ(国広富之さん&松崎しげるさん)とともに事件に挑む。脚本は「TRICK」「相棒」なども執筆する刑事ドラマ界の重鎮、林誠人さんが手掛けた。

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 銭形3姉妹は警視庁副総監の難波(宍戸錠さん)の命を受けて、アイドルグループ「モーニング娘。」の警護についた。「モーニング娘。を抹消する」という脅迫状が届いたというのだ。コンサートの後、宿泊先に移動するバスの前後を車で警護、さらにバスには銭形命(岡本あずささん)が乗り込んでいたのだが、バスの到着時、メンバーは命とともに忽然(こつぜん)と姿を消した。銭形海(大政絢さん)と結(岡本杏理さん)は、トミー(国広さん)とマツ(松崎さん)とともに密室トリックに挑む……というストーリー。

 いつもながら緩い間合いのギャグが、爆笑というよりもほのぼのとした笑いを誘う。今回は銭形3姉妹よりもトミーとマツの方が活躍している気がしないでもないが、制服姿で人質にされたりする場面もあって、体を張った芝居は見ものだ。これまで、堀北真希さんや夏帆さんらを輩出してきたシリーズだが、今回の3姉妹は3人とも「セブンティーンモデル」ゆえにスタイルもよく、美人過ぎてトボケたかわいらしさに多少欠けているのが、個人的には少々残念だった……。

 事件そのものは、密室や森、秘密結社、怪しいアジト……などなど、シチュエーションもさまざまで、これまでの映画の中で一番楽しませてくれる。「モー娘。」が実物のまま出演し、ファンと一体となった熱気ムンムンのコンサートシーンが見られるのも楽しい。今やテレビはAKB48一色になってしまい、見る機会が減ってしまった「モー娘。」だが、K-POPのように日本ももっといろんなアイドルグループが活躍してほしいと思った次第。5日から池袋テアトルダイヤ(東京都豊島区)ほか全国で順次公開。(キョーコ/毎日新聞デジタル)

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