アニメフェア:開催を正式決定 出展社、小間数ともに減

 マンガの販売規制を強化する東京都青少年健全育成条例改正問題で出展ボイコットが相次いでいるアニメの総合展示会「東京国際アニメフェア」が正式に開催されることが9日、明らかになった。出展数が10年3月実績の244社から161社に、規模を示す「小間」は、昨年の615から480に減少した。

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 「東京国際アニメフェア」は、東京都などでつくる実行委の主催で、02年から開かれている。9回目となる10年3月には、244社が出展し、過去最高の約13万2500人を動員していた。今回は3月24~27日に東京ビッグサイトで開催される。

 都青少年健全育成条例改正は10年12月の定例都議会で、性的行為を過度に描いた作品を不健全図書指定など規制の対象にするなどの内容で可決された。これを受け、集英社と小学館、講談社などマンガ出版社10社でつくる「コミック10社会」が抗議の声明を出し、フェアの出展や協力の中止を表明。事務局の日本動画協会も条例改正に遺憾の意を示し、実質的な開催が難しくなるとの見解を発表した。

 アニメフェアの出展を辞退した角川書店などが3月26、27の両日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開く共同イベント「アニメコンテンツエキスポ」では、「週刊少年ジャンプ」で連載中の「NARUTO」や「銀魂」、ライトノベルシリーズの最新作「涼宮ハルヒの驚愕」「らき☆すた」など、角川グループや集英社の人気作品66作品が出展する。(毎日新聞デジタル)

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