マドンナ・ヴェルデ:松坂慶子と国仲涼子が代理母出産の母娘役に NHKでドラマ化

原作者の海堂尊さん
1 / 1
原作者の海堂尊さん

 「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」などで知られる作家・海堂尊さんが代理母出産問題を描いた医療小説「マドンナ・ヴェルデ」(新潮社)がNHKでドラマ化され、4月から放送される。女優の松坂慶子さん(58)と国仲涼子さん(31)が現在、国内では認められていない代理出産に踏み出す親子を演じる。

あなたにオススメ

 「マドンナ・ヴェルデ」は、海堂さんが08年に出版し、日本の産婦人科医療の現実を描き出した「ジーン・ワルツ」と同じ時系列で視点を変えて描いた作品。「ジーン・ワルツ」の主人公でもあり、「クール・ウィッチ」と呼ばれる産婦人科医・曾根崎理恵が、自身の母親に代理母を依頼し、母は33年ぶりに妊娠する……というストーリーで、10年に出版された。

 ドラマは、55歳の主婦・みどり(松坂さん)が、病気で子宮を失った一人娘の理恵(国仲さん)に代理母として子供を産んでほしいと頼まれ、理恵とその夫・伸一郎との受精卵を自身の子宮で育てることに同意する。計画は秘密裏に進められるが、みどりを慕う丸山が計画を知ってしまい、さらに理恵の勤める大学病院の屋敷教授のもとに告発の手紙が届く。みどりと理恵は必死で秘密を守り抜くが、2人は互いにおなかの子を自分の子供であると主張し、対立を始める……という物語。

 理恵の夫・伸一郎をお笑いコンビ「ラーメンズ」の片桐仁さん(37)、みどりをひそかに慕う丸山を長塚京三さん(65)、理恵が勤める大学病院の屋敷教授を本田博太郎さん(59)が演じる。

 「ジーン・ワルツ」は、女優の菅野美穂さん主演で映画化され現在公開中で、スピンオフ作品のケータイドラマ「空にいちばん近い幸せ~映画『ジーン・ワルツ』ANOTHER STORY」も矢田亜希子さん主演で制作された。

 海堂さんは医師で、「第4回『このミステリーがすごい!』大賞」で大賞を受賞した「チーム・バチスタの栄光」で06年にデビュー。同作は08年に竹内結子さんと阿部寛さん主演で映画化され、同年10~12月に伊藤淳史さんと仲村トオルさんを主演にフジテレビ系で連続ドラマ化された。ほかに「ナイチンゲールの沈黙」がドラマ化、「ジェネラル・ルージュの凱旋」が映画・ドラマ化されている。(毎日新聞デジタル)

テレビ 最新記事