MD松尾のヒット解析:「戦国無双3 Z」予想以上の売れ行き 注目は新作「キャサリン」

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが7~13日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 人気武将が大活躍するアクションゲームの最新作「戦国無双3 Z」(PS3、コーエーテクモゲームス)が予想をはるかに上回る売り上げで堂々のトップに立ちました、久々の万人受けするゲームだったということに加え、PS3のユーザー層の拡大、昨今の歴史ブームなども売り上げに貢献したといえそう。1カ月分の売り上げをわずか4日間で達成するすさまじい勢いで、今後にも期待が持てそう。2位は「テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3」(PSP、バンダイナムコゲームス)。こちらも想定より若干良い結果で、固定ファンがしっかりついてきていることをうかがわせます。また、PSP本体と人気ゲーム「モンスターハンターポータブル 3rd」(カプコン)がセットになった「新米ハンターズパック」が発売されましたが、予想通りあっという間に完売しています。

 ◇今週の動き

 話題のアクションアドベンチャー「キャサリン」(PS3・Xbox360、アトラス)のPS3版がトップか。ちょっぴりセクシーな描写もある大人向けタイトルということもあって、TSUTAYAの客層にマッチしていると考えています。予約も先週あたりから一気に増えており注目しています。また、新規タイトルということで店頭での“ジャケ買い”も見込め、ロングセラーとしても期待できそうです。2位の「戦国無双3 Z」に続く3位は人気格闘ゲームの新作「マーヴルvs.カプコン3」(PS3・Xbox360、カプコン)のPS3版か。予約も入っており、熱心な格闘ゲームファンを中心に人気を集めるでしょう。

 ◇ランキングは次の通り(7~13日・TSUTAYA調べ)

1位 戦国無双3 Z(PS3)

2位 テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3(PSP)

3位 逆転検事2(DS)

4位 戦国無双3猛将伝(Wii)

5位 モンスターハンターポータブル3rd(PSP)

6位 リトルビッグプラネット2(PS3)

7位 レッドデッドリデンプション アンデッドナイトメア(PS3)

8位 喧嘩番長5(PSP)

9位 マクロストライアングルフロンティア(PSP)

10位 白騎士物語 エピソードポータブル ドグマ・ウォーズ(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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