山下智久:“地元”錦糸町に凱旋 ジョーをやるのは「運命」 映画「あしたのジョー」

「あしたのジョー」下町凱旋舞台あいさつに登場した伊勢谷友介さん
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「あしたのジョー」下町凱旋舞台あいさつに登場した伊勢谷友介さん

 アイドルグループ「NEWS」の山下智久さんが19日、TOHOシネマズ錦糸町(東京都墨田区)で行われた主演映画「あしたのジョー」(曽利文彦監督)の下町凱旋(がいせん)舞台あいさつに、共演の伊勢谷友介さん、曽利監督の3人で登場した。山下さんは「僕は高校時代は錦糸町に住んでいたんですよ。この劇場にも来たことがあります」と明かし、「ここに立つなんて、思いもしなかった」と感慨深げに語った。曽利監督は「山下君が子供の時にここで過ごしたことを考えると、ジョーをやるのは運命だったんだと思います」と力を込めて語っていた。

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 イベントでは、コーチの丹下段平のトレードマークとなる眼帯を付けた約400人の観客を見て、山下さんは「あまりにもたくさんいすぎて、タモリさんに見える……」と驚き、「一生懸命演じました。皆さん段平になっていただいて、すごくうれしいです」と笑顔を見せた。司会の指示で眼帯を取った観客は「かっこいい!」大歓声を上げ、伊勢谷さんは「眼帯外すと、そんなに見えるようになる?」と驚いていた。

 もう一つのサプライズとして、子役の5人が登場し、山下さんらに花束をプレゼントした。曽利監督は「彼らは半分はプロフェッショナルで、半分は素のまま。年も自分の子供と変わらない」と目尻を下げた。子供たちは司会者に山下さんの印象を聞かれるとうろ覚えの様子で、山下さんは「印象薄い?」とショックを受けていたが「いいサプライズでした。この子たちのおかげで現場も和んだ。食事制限のストレスからも解放してくれた。ありがとう」と笑顔を見せていた。

 「あしたのジョー」は68~73年、高森朝雄(梶原一騎)さん原作、ちばてつやさん画で「週刊少年マガジン」(講談社)に連載し、コミックスなど累計2000万部を売り上げた人気マンガ。テレビアニメは70~71年と80~81年の2度にわたって放送され、劇場版アニメも80年、81年に公開、多くのファンに愛されてきた。主題歌には宇多田ヒカルさんの「Show Me Love (Not A Dream)」を起用した。

 映画は全国で公開中、さらに台湾や香港、マカオ、タイなど九の国と地域での公開が確定し、現在17の国と地域でも交渉中。山下さんは「国を超えて見ていただけるのはすごくうれしいし、目標に向かってまっすぐ走っていく気持ちは同じだと思うので、たくさんの人に見ていただきたい」と喜んでいた。(毎日新聞デジタル)

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