俳優の藤原竜也さん主演のスペシャルドラマ「遺恨あり 明治十三年 最後の仇討」(テレビ朝日系)の制作記者会見が23日、東京・六本木の同局で行われ、藤原さんや小澤征悦さん、吉岡秀隆さん、北大路欣也さんが出席。あだ討ちのために壮絶な半生を送った主人公を演じた藤原さんが、劇中でも使用した短刀で気合を入れて一振りすると、「北大路欣也さんお誕生日おめでとうございます」との垂れ幕とバースデーケーキが登場。サプライズ演出に北大路さんは「なんだこれは。おかしいなと思ってたんだ」と照れ笑いで、「びっくりしました。正直に言うと68になります。また新たな気持ちでスタートしたい」と後輩たちからの温かい祝福を喜んでいた。
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「遺恨あり」は、明治13年に命をかけて“最後のあだ討ち”を果たした青年の実話を元に描いたドラマスペシャル。明治に改元される直前の慶応4年、九州の小藩・秋月藩の上士の息子だった主人公・臼井六郎(藤原さん)は、国家老・吉田(石橋蓮司さん)にそそのかされた攘夷(じょうい)派の集団に両親を惨殺され、少年の身ながらあだ討ちを決意する。六郎は下手人の一瀬直久(小澤さん)らを討つべく、流浪生活の中で敵を捜し求めるが、やがて新政府は“あだ討ち禁止令”を発布して……という物語。六郎を支え続けた下女・なか役の松下奈緒さん、六郎を裁く判事・中江正嗣役の吉岡さん、幕末の剣豪・山岡鉄舟役の北大路さんら実力派キャストが結集した。
藤原さんは「欣也さんの誕生日にこの会見をやらせてもらえて本当に光栄」、小澤さんも「ぼくたちは欣也さんの背中を見ながら芝居をしてます」、吉岡さんも「(劇中で)北大路さんが来てくれて、助けられました。いつかまた助けていただければ。また共演してください」と次々に祝福。花束を贈られた北大路さんは「いや、もう恐縮です」と照れ笑いしていた。藤原さんは、ドラマについて「本当に素晴らしい最高の脚本と最高の俳優の方、先輩たちと、最高の京都という場所で、久しぶりに緊張感のあるいい仕事ができた。あまりテレビの仕事とは縁がなかったんですが、みんなにすすめられる代表作になったんじゃないかな」と充実の表情を見せた。ドラマ「遺恨あり」は26日午後9時から放送予定。(毎日新聞デジタル)
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