注目映画紹介:「恋とニュースのつくり方」 ガッツある女性の明るく元気が出る成功物語

「恋とニュースのつくり方」の一場面 (c)2010 Paramount Pictures.All rights reserved.
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「恋とニュースのつくり方」の一場面 (c)2010 Paramount Pictures.All rights reserved.

 「きみに読む物語」(04年)で注目されたレイチェル・マクアダムスさんがヒロインを務め、ハリソン・フォードさん、ダイアン・キートンさんという大ベテランが脇を固める。脚本は、「プラダを着た悪魔」(06年)のアライン・ブロッシュ・マッケンナさん、「ノッティングヒルの恋人」(99年)のロジャー・ミッチェル監督が手がけた最新作「恋とニュースの作り方」が25日、全国で公開された。

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 地元テレビ局を「緊縮財政」のため解雇されたベッキー・フラー(マクアダムスさん)。衝撃を受けて、落胆したまま会社を去ったが、泣いて暮らすわけにはいかない。履歴書を出しまくった彼女の元に、なんとあこがれの大都会、ニューヨークの大手テレビ局から採用通知が届く。やる気満々で初日を迎えるも、任された番組は視聴率低迷にあえぐ打ち切り寸前の情報番組だった。ベッキーの奮闘が始まった……というストーリー。

 キートンさんが演じるコリーンは番組のお局キャスター。でも、“実は結構イイ人かもしれない”キャラでベッキーをサポートする。一方、フォードさん演じるマイクは、ベッキーがこの仕事に就くきっかけを与えたあこがれの人で、のちにベッキーが番組に起用しようと働きかける報道キャスターだ。しかしプライドが超高く、ヘンクツで扱いにくい。主人公ベッキーに、この2人が繰り広げる丁々発止のやりとりが大きな魅力だ。

 これまでもガッツある女性の物語を送り出してきた脚本家のマッケンナさんのこと、今作にも元気が出るメッセージがたくさん盛り込まれている。失業でどん底気分を味わったヒロインが、持ち前のバイタリティーで成功を手に入れる。予定調和というなかれ。最近、現実の世界では明るい話題が不足している。これぐらい明るくてちょうどいい。25日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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