冬ドラマ:「相棒」20%超えで圧勝 刑事物では松下奈緒健闘 深夜は相葉バーテンダー好調

「相棒 シーズン9」第17回(3月2日放送)の一場面=テレビ朝日提供
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「相棒 シーズン9」第17回(3月2日放送)の一場面=テレビ朝日提供

 民放の11年1月期のドラマは24日までの放送で、水谷豊さん主演の刑事ドラマ「相棒 シーズン9」(テレビ朝日系)が23日の放送で最高視聴率23.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得する一方、初回視聴率が15%超のドラマは2本と、「相棒」の独り勝ちとなっている。

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 「相棒」シリーズは、警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・杉下右京(水谷さん)が、その天才的頭脳で推理し、相棒とともに難事件を解決するドラマ。00年にスタートし、「シーズン9」は10年10月期から放送されている。11年1月期は1月26日放送の第13話で22.5%を獲得、プレシーズンの2001年1月27日放送「土曜ワイド劇場」時代に獲得した22.0%の自己最高記録を10年ぶりに塗り替え、23日放送の第16話で視聴率23.7%を獲得して最高視聴率を更新した。ほかにも今シーズンは16日の第15話でも21.2%を記録するなど20%超えを連発するなど高視聴率を維持している。

 今期は、ゴールデンタイム、プライムタイムに放送されている15本の連続ドラマのうち、6本が刑事物。「相棒」のほか、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」のヒロインで人気となった松下奈緒さんの民放連続ドラマ初主演作「CONTROL~犯罪心理捜査~」(フジテレビ系)、多部未華子さんが民放の連続ドラマに初主演した「デカワンコ」、船越英一郎さん主演の「ホンボシ~心理特捜事件簿~」(テレビ朝日系)、高橋克典さん主演の「悪党~重犯罪捜査班~」(ABC・テレビ朝日系)、北川景子さん主演の「LADY ~最後の犯罪プロファイル~」(TBS)がある。そのうち「CONTROL」は初回視聴率18.4%、2月第3週までの平均視聴率が14.4%で「相棒」に次ぐ人気となっている。

 午後11時以降放送の深夜帯では、アイドルグループ「嵐」の相葉雅紀さんが主演する「バーテンダー」(テレビ朝日系)が11%前後の視聴率で最も好調で、徳重聡さんが連続ドラマに初主演した「Dr.伊良部一郎」(テレビ朝日系)が7%台~8%台と健闘。お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣(あきひろ)さんが主演する「示談交渉人 ゴタ消し」(読売テレビ・日本テレビ系)が初回の4%台から5%台、6%台とじわりと数字を上げている。

 またTBSを代表する日曜9時のドラマ枠「日曜劇場」に対し、フジテレビが同時間帯に新設した「ドラマチック・サンデー」は今期、江口洋介さんが小学校の校長を演じる「スクール!!」を放送。視聴率は初回の11.0%以降、1ケタ台とふるわず、初回で14.5%を獲得し、現在12%台を維持しているTBSの草なぎ剛さん主演「冬のサクラ」に押される格好だ。10年10月期は松雪泰子さん主演の「パーフェクト・リポート」(フジテレビ系)と小栗旬さん主演の「獣医ドリトル」(TBS系)の対決で「獣医ドリトル」に軍配が上がっている。4月期では09年10月から放送された「JIN−仁」の続編(TBS系)と天才子役・芦田愛菜ちゃんと阿部サダヲさんが主演するファンタジーホームドラマ「マルモのおきて」の対決となる。(毎日新聞デジタル)

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