不細工だけどかわいい「ブサかわ犬」として人気を集める秋田犬「わさお」と人間とのふれあいを描いた映画「わさお」(錦織良成監督)がアジア6カ国・地域で公開されることが、5日、東京都内で開かれた初日舞台あいさつで明らかにされた。わさおが自身の過去を演じることで話題の映画で、早くも人気を集める映画の続編について錦織監督は「わさおがOKしてくれたら。皆さんの応援があれば、本人?がその気になるかも」と話して会場を笑わせていた。
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舞台あいさつには、薬師丸ひろ子さんはじめ、出演者が勢ぞろいした。薬師丸さんは自身で飼っていた亡きラブラドール「ラブ」の思い出に触れ「犬は一つの家族なんだなと思う。ラブは、他の犬のケンカを走って止めに行くケンカ嫌いだった。そして(死の間際で)立てないのに、私の父が庭で声を出すと、心配そうにのぞいていた」などと犬の愛情深さについて語り、わさおが東京のキャンペーンに来て東京の暑さに驚いていたこと、青森では雪に顔を突っ込んで楽しんでいたというエピソードを明かしていた。
映画は、07年10月まで捨て犬だったわさお自身の過去がモチーフ。青森県鰺ケ沢町でイカ焼き店を営むセツ子(薬師丸さん)は迷い犬を見つけ、わさおと名付けて飼うのだが、愛情をかけても懐かない。毎日のように訪れる少年・アキラ(伊澤柾樹君)は、飼い犬が原因の事故で母親が入院中だが、セツ子の店で動物と触れ合うことで寂しさを忘れることができた。やがてわさおはセツ子に心を開いていく……という物語。映画は5日から全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)
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