日本テレビ系で放送中のアニメ「君に届け　2ND SEASON」のファン向けイベント「北幌高校終業式」が5日、東京・池袋のサンシャインシティの噴水広場で開かれ、主人公の爽子役の能登麻美子さんら声優陣が登場。能登さんは「たくさんの人に集まってもらえてとてもうれしい。この作品はみんなが一つの方向に向かって大事に作っているので、最後まで楽しんでもらえたら」と早朝から詰めかけた約2000人のファンに呼びかけた。

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　「君に届け」は椎名軽穂さんが05年から「別冊マーガレット」（集英社）で連載しているマンガ。長い黒髪に青白い肌で「貞子」と呼ばれ、周りから敬遠されていた主人公の黒沼爽子（能登さん）が、クラスの人気者の風早翔太（浪川大輔さん）や、矢野あやね（沢城みゆきさん）、吉田千鶴（三瓶由布子さん）ら友人とのふれあいを通じて心を開いていく……というストーリー。アニメ版は、第1期が09年10月～10年3月に日本テレビ系で放送され人気を集めた。放送中の続編「2ND SEASON」では、風早への思いが大きくなりながらも、大切だからこそうまく伝えられない爽子の姿が描かれ、女友達が多く、女の子の世話が大好きという健人（宮野真守さん）も爽子の前に現れて騒動を巻き起こす。

　イベントはライブとトークイベントの2部構成で、ライブでは主題歌を担当したタニザワトモフミさんと、音楽ユニット「MAY’S」が登場。オープニング曲の「爽風」やエンディング曲の「君に届け．．．」など4曲を披露した。トークイベントには能登さんのほか、浪川さん、風早に思いを寄せる胡桃沢梅（くるみ）役の平野綾さん、三瓶さん、風早の親友・真田龍役の中村悠一さんが登場。間近に迫ったホワイトデーにちなんで、声優陣が、作中の甘い名ぜりふをステージ上で生披露したり、原作者の椎名さんからのメッセージが読み上げられるなどさまざまなコーナーが用意された。「風早が好きになってくれないと意味ないじゃん」というくるみのせりふを披露した平野さんは「大勢の人の前でやると恥ずかしいですね」と赤面。また風早の名ぜりふ「ひとりじめ」を声優全員がそれぞれの役柄で呼びかけると、会場のファンから大歓声が起き、声優陣は恥ずかしそうな顔をしていた。（毎日新聞デジタル）