中村獅童:「映画で夢と希望を」東日本大震災に触れてコメント

祈祷(とう)式に出席した中村獅童さん(c)高田崇史/講談社・鬼神伝製作委員会
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祈祷(とう)式に出席した中村獅童さん(c)高田崇史/講談社・鬼神伝製作委員会

 歌舞伎役者で俳優の中村獅童さんが、このほど京都市中京区の神泉苑で行われた劇場版アニメ「鬼神伝」の大ヒット祈祷(きとう)式に参加した。「映画のことを願いました」という中村さんは「世の中が(東日本大震災で)大変なことになっていて映画館に来るのも大変だと思います」と配慮をみせながら「自分は演技と表現しかできませんが、自分にできることを一生懸命にやり、少しでも多くの方にこの映画を見ていただいて勇気と希望をもっていただけたらと思います」と答えた。

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 大ヒット祈祷式は7日あり、劇中で鬼と戦いを繰り広げる貴族の僧侶・源雲の声を担当した中村さんも出席した。「エンドロールを見て、初めて『中村獅童が声をやっていたのか』と思われる方がうれしい」と声優について語った中村さんは「役者の顔が見えないということは、それだけ見ている方が映画に入っていただけているということ」と演技に真摯(しんし)に向き合おうとする姿勢が印象的だった。

 「鬼神伝」は、高田崇史さんの歴史ファンタジー小説が原作。15歳の少年・天童純は父親を事故で亡くし、母と2人暮らし。ある日、学校帰りに突然現れた謎の魔物に追いかけられ、迷い込んだ古寺で源雲に助けられるが、そのまま時空を超え平安の都に連れて行かれてしまう。1200年の時を超えて迷い込んだ世界は大陸から文明を持ち込んだ貴族=人と、自然と共存する民=鬼が壮絶な戦いを繰り広げる平安時代の京都だった……というストーリー。

 天童純には映画「ハリーポッター」シリーズの日本語吹き替え版で1作目からハリーの吹き替えを担当している小野賢章さん、鬼と呼ばれる民の少女・水葉役を女優の石原さとみさんが演じる。(毎日新聞デジタル)

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