井上雄彦：バンプとタッグで被災地にエール 復興支援CM「Smile」

　「スラムダンク」「バガボンド」などで知られる人気マンガ家・井上雄彦さんと、4人組ロックバンド「BUMP OF CHICKEN（バンプ・オブ・チキン）」が東日本大震災の被災地復興を支援しようと強力タッグを組んだ。それぞれ「Smile」と題したイラストと楽曲を提供した新CMが15日より全国で放送される。ソフトバンクモバイルが協賛する「みんなでがんばろう日本」プロジェクトの一環として開設した「復興支援ポータルサイト」のCMで、「Smile」編と「ONE」編（各30秒）が放送される。

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　井上さんは東日本大震災の被災者に向け「Smile」と題した笑顔のイラストをツイッターで続々と発表し、話題を呼んでおり、それに目をつけた同社がイラストの提供を依頼。井上さんは「復興支援のお役に立てるなら」と快諾するとともに「音楽はバンプ・オブ・チキンに担当してほしい」と要望。「ミュージシャンとして何かできることはないか」というバンプメンバーの思いとも重なり実現した。

　「ONE」編は、「心の場所を忘れた時は鏡の中に探しにいくよ……」という歌とともに、歯を食いしばるユニホーム姿の少年たちのイラストカットが次々と流れ、ユニホームの胸には被災した各県の名前がローマ字で記されている。「Smile」編では、少年やお年寄りたちの優しい笑顔のカットが流され、「ONE」と記された手のひらがアップになる。

　とにかく早くCMを届けようと井上さんと電話での打ち合わせから2日後には曲を書き上げ、完成させたというバンプ。「井上さんの思い、それから僕ら4人の思いが深いところで結びついた作品になったと思います。ひとりでも多くの人に見ていただきたい」とメッセージを寄せている。

　CMで使用される井上さんのイラストは15日からポストカード集として全国書店で販売。ほかにも「Smile」のチャリティーTシャツやチャリティー壁紙、またバンプの「Smile」はCD・DVD発売と着うた配信され、全収益が被災地への義援金として寄付される。（毎日新聞デジタル）