三浦しをんさんの直木賞受賞作を映画化した「まほろ駅前多田便利軒」(大森立嗣監督)が全国で公開中だ。4作目の共演となる瑛太さんと松田龍平さん演じる2人の主人公の絶妙な掛け合いが楽しめる。
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東京だが、都会でも田舎でもない「まほろ市」。駅前で便利屋を営む多田啓介(瑛太さん)は、ある日の仕事の帰り道、バス停で中学時代の同級生・行天春彦(松田龍平)と再会する。昔は無口だったが、今ではおしゃべりな男になっていた行天に「今晩泊めてくれ」と頼まれた多田は、一晩だけのつもりで宿を貸すが、なりゆきで一緒に仕事をすることになる。チワワの飼い主さがしから塾通いの子どもの送迎まで、さまざまな仕事をこなすうちに、危険に巻き込まれそうになって……というストーリー。
男の共同生活という汗臭そうな題材でありながら、なぜかホロリとさせられてしまうのは、そこに主人公2人の不器用さと優しさを感じるからだろう。大の男2人が、個性的なまほろ市民に振り回されるさまが面白い。「便利屋」という仕事を通して見えてくるのは、誰かに必要とされることの大切さだったりするのだろう。
監督・脚本は「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」の大森立嗣さん。いつもながら行き場のない若者の心の内を描くのが秀逸で、原作の空気感もそのままで、いらないシーンと付け足すシーンの取捨選択が的確だ。新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で順次公開。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
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