マンガ家の浦沢直樹さん（51）が29日、東京都内で開かれた歌手の泉谷しげるさん（62）が主催する東日本大震災の復興支援を目的としたイベント「マンガサミット　東日本大震災復興支援　泉谷しげるトーク＆ライブ　4日間」に、泉谷さんとともに登場。浦沢さんは、23日の福島県川俣町での支援イベントに参加したことに触れ、「福島に行くとき、（現地の）皆さんが元気なかったらどうしようと不安に思いながら4時間半バスに揺られて向かったんですが、行ったら多くの人が集まってくれて、（炊き出しなど）ものすごく盛り上りました」と振り返り、泉谷さんは「行動するマンガ家というのは初めてなもんで、ビックリしちゃって」と浦沢さんの行動力に感心していた。

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　同イベントは、泉谷さんが発起人になり、「自分たちもできる事をしよう！」と呼びかけて企画。28日～5月1日の4日間、正午～午後6時（28日は午後4～6時）に、六本木ヒルズ（東京都港区）のイベントスペース「umu（ウム）」で開催され、企画に賛同した浦沢さんらマンガ家たちと泉谷さんのトークや参加アーティストのライブなどを行っている。イベントの模様は、動画サイト「ニコニコ動画（ニコ動）」の「ニコニコ生放送（ニコ生）」でも生中継される。

　マンガサミットについて、浦沢さんは「昨年の夏に吉祥寺（東京都武蔵野市）でマンガをみんなで語ろうという会をやったら結構好評だったんで、今度は東京の真ん中でやろうかということになって、参加するマンガ家たちの顔合わせ会をやろうと集合をかけた日が（震災が起こった）3月11日だった」と語った。今回のイベントは中止も検討されたが、浦沢さんや泉谷さんらが「何かできないか」と考え、マンガ家とのチャリティー企画が実現したという。

　イベントには、マンガ家の星野泰視さん、中原裕さん、本秀康さんも登場。また、浦沢さん原作の映画「20世紀少年」に出演した女優の平愛理さんも飛び入り参加した。平さんは、「心痛む毎日ではあると思うんですけど、私たちに何かできれば、皆さんで何かできればと。（このイベントで）気持ちだけでも和らいでいってほしいなと思います」とメッセージを送っていた。（毎日新聞デジタル）