僕等がいた:生田斗真&吉高由里子がダブル主演 人気少女マンガを実写映画化

映画「僕等がいた」で(左上から時計回りに)生田斗真さんが演じる矢野元晴、吉高由里子さんが演じる高橋七海、本仮屋ユイカさんが演じる山本有里、高岡蒼甫さんが演じる竹内匡史(C)小畑友紀/小学館
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映画「僕等がいた」で(左上から時計回りに)生田斗真さんが演じる矢野元晴、吉高由里子さんが演じる高橋七海、本仮屋ユイカさんが演じる山本有里、高岡蒼甫さんが演じる竹内匡史(C)小畑友紀/小学館

 俳優の生田斗真さん、女優の吉高由里子さんが、コミックスが累計1000万部を突破している人気の少女マンガを実写映画化する「僕等がいた」でダブル主演することが2日、明らかになった。生田さんはクラスの大半の女子が好きになってしまうような人気者だが心に陰を持つ主人公・矢野元晴を、吉高さんがヒロイン・高橋七海を演じるほか、矢野の親友・竹内匡史役で高岡蒼甫さん、七美の同級生・山本有里役で本仮屋ユイカさんの出演も決定した。

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 原作は、小畑友紀(おばた・ゆうき)さんが「月刊ベツコミ」(小学館)で連載している人気マンガ。02年に連載を開始して以降、熱狂的な支持を受け、コミックスは14巻まで発売されており、累計発行部数1000万部を突破、04年度の「第50回小学館漫画賞」(少女向け部門)を受賞しているベストセラー作品。映画では、北海道(釧路市・札幌市)と東京を舞台に10年以上にわたる壮大なラブストーリーを、恋愛映画としては異例の前後編で製作し、12年春から連続で公開する予定。

 生田さんが演じる矢野は、七美の同級生で、クラスの3分の2の女子が一度は好きになってしまうようなカッコいい男子だが、恋人を交通事故で亡くした過去を持ち、心に大きな陰を持つという役どころ。吉高さん演じる七海は、おっちょこちょいで少し天然な恋にあこがれる普通の女の子。持ち前の明るさと無邪気で前向きな性格で矢野の心を開いていき、矢野が抱える陰を受け入れ、どんな状況でもいちずに彼を思い続けようとする……。

 生田さんは「こんなにカッコいい、それでいてとても人間的な矢野というキャラクターを自分が演じさせてもらうことに恐縮していますが、精いっぱい、矢野という人物に息を吹き込みたいと思っています。学生服を着るのはこれが最後になるかもしれないので(笑い)。甘酸っぱいスクールライフを思い切り満喫したいと思います」とコメント。マンガ原作のラブストーリーは初めてという吉高さんは「たくさんの方が読んで、胸が高鳴ったり、焦がされたり、愛されてきたすてきなマンガだと思います。そして、これからも残る作品として、原作ファンの方を裏切らないように、恥ずかしくないように、照れをなくして尽力したいです」と意気込みを語っている。

 矢野の幼なじみで親友、2人を見守り続けながらも七美に思いを寄せてしまう竹内役の高岡さんは「大勢の方に喜んでもらえる作品になるように、自分自身役に向き合っていきたい。たくさんの原作ファンの方、そうでない方にも喜んでもらえる作品になるように、自分自身も楽しんで演じさせていただきます」と抱負、どこか他人を寄せ付けないオーラをまとい、矢野が持つ心の陰の本当の理由を知る七美の同級生・有里役の本仮屋さんは「原作を読み進めるうち、気付けば私も矢野元晴にひかれていました。不器用でも一生懸命思いを貫こうとする登場人物たちに共感し、その中の一人として演技できることを光栄に思います」とコメントしている。

  映画は、「ソラニン」(10年)の三木孝浩監督がメガホンを取り、「クローズド・ノート」(07年)の吉田智子さんが脚本を担当。5月から撮影を開始し、原作の舞台である北海道釧路市でもロケを行う。12年春には前・後編を連続で、東宝とアスミック・エースが共同配給する予定。(毎日新聞デジタル)

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