MD松尾のヒット解析：「ワンピース」が堂々の首位　3DS本体もけん引

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが23～29日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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　約2カ月ぶりにトップ3を新作が占めました。本命視していた「ワンピース　アンリミテッドクルーズSP」（3DS、バンダイナムコゲームス）は予想通りの人気。購買層は30代後半のユーザーも多く、当初の予想より若干高めという印象です。3DS本体の売り上げも前週の約1.6倍に押し上げられました。予想以上に売れたのがトロイ戦争をテーマにした「TROY無双」（PS3、コーエーテクモゲームス）。出足はややスローペースでしたが、発売日の夜あたりからぐっと売り上げを伸ばしました。「信長の野望 天道 with パワーアップキット」（同）も意外に売れた印象で、一部店舗では欠品するほどでした。

　◇今週の動き

　「バイオハザード ザ・マーセナリーズ3D」（3DS、カプコン）がトップでしょう。スピンオフ作品ではありますが、3DS初の「バイオ」ですし、DSでは味わえなかった迫力のグラフィックが多くのユーザーの心をつかむはず。新作「バイオハザード　リベレーションズ」の体験版も収録されており、これまで3DSを持っていなかったコアユーザーによる3DS本体の需要も見込めそうです。2、3位は「ワンピース　アンリミテッドクルーズSP」、「TROY無双」あたりが残りそうです。

　◇ランキングは次の通り（23～29日・TSUTAYA調べ）

1位　ワンピース　アンリミテッドクルーズSP（3DS）

2位　TROY無双（PS3）

3位　パンドラの塔（Wii）

4位　アキバズトリップ（PSP）

5位　ドラゴンクエストモンスターズ　ジョーカー2　プロフェッショナル（DS）

6位　信長の野望 天道 with パワーアップキット（PS3）

7位　トレジャーリポート（DS）

8位　パタポン3（PSP）

9位　プロ野球スピリッツ2011（PSP）

10位　プロ野球スピリッツ2011（PS3）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。